金髪美女の海賊 5

航海184日目 ページ20

side You


翌朝
日も明けていない時間から準備を始めた

ここから先はスピード勝負だ
一気に目的地まで走る
その為、荷物は邪魔なので必要最低限の物を持ち他は茂みの中に隠した

ただ1つ心配なのは…

坂「うらさん大丈夫？」
浦「問題ない…」

うらたんだ

大丈夫な訳ない位には顔青い…

これ以上しま子ちゃんを待たすのは嫌だ
かと言ってこの状態のうらたんをこれ以上動かすのも良くない
というか、昨日より悪化してる気がする

けど、置いていくのも心配だし…

う「予定変更ね…坂田は浦田と一緒に船に戻んなさい。細心の注意を払うのよ」

それが妥当だ

帰らすのも危険だから昨日は着いてきてもらうよう行ったけど…
悪化したこの状態で走らすのは酷だ

浦「ちょっと待て！大丈夫だっつてんだろ！！俺も行く！」

流石に無理だ、危険すぎる

う「ハッキリ言った方が良い？」
浦「は？な、何を――」
う「任務の邪魔よ」

その一声で辺りが凍りついた気がする

こんなに怒ってるうら子ちゃん初めて見る
それくらい声が冷たかった

浦「なっ…」
さ「うら子！言い方ってもんがあるやろ！」
坂「うらさんの気持ちも考えたれや！」

否、これくらいハッキリ言わないと永遠と言い合いをしていたかもしれない

ある意味正しい対応や
けど…

船「ちょっと！3人とも落ち着き！」
島「喧嘩しとる場合ちゃうやろ！」

普通ならこんなに場を騒がせちゃいけない
もし敵に聞かれてたらどうするつもり？

…しょうが無い、か

私は素早くさかたんから剣を奪い、言い合いになっている隙間に剣を振り下ろした

『いい加減にしぃや…？こんな所で何してんねん、恥ずかしい。うらたん、今の状態分かってて言ってるん？また、体調悪うなったらどないすんねん。誰かに助けてもらうんか？』
浦「…」
『それが、どれだけ危ないか分からん程馬鹿やないやろ？皆が危険に晒されるんやぞ』
浦「すまない…」

真っ青な顔でそう呟いたのを確認してうら子ちゃんの方を見る

『うら子ちゃんもやで』
う「何も間違った事は言ってないわ」
『確かにそうや。けど、喧嘩を生むような発言やって事は分かってたやろ』
う「…そうね、御免なさい」

うら子ちゃんは頭を冷やすかのように1つ溜息を吐くと謝った

ごめん、2人とも
ちょっと怒りすぎたかも…

チラッと視界の端にめちゃくちゃビクビクしてるさかたんとさか子の姿が映る

いや、本っ当にごめん









To Be Continued

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