航海182日目 ページ18
side senra
うらたん達がテントに入って数時間
そろそろ交代やな…
そう思い、立ち上がると遠くの方から灯りが此方に向かって来るのが見えた
船「ヤバいかもしれん…」
急いで全員を起こし、テントを仕舞いここに居た痕跡を片付ける
坂「まだ眠い…」
し「我慢し、此処を通るって事は例の場所に行く可能性大なんやから」
海賊か…そういう事専門の商人か…
茂みに隠れ様子をみる
そろそろ此処を通過する頃や
馬や荷車、足音もする
少し顔を出して顔を確認する
先頭を馬車が進んでる
後ろには檻の様な荷車を馬が引いている
その周りには若い男達
島「周りの奴らの顔からしても海賊か、商人の護衛ってとこか？」
船「そうやと思うけど…」
『商人や無いね。商人やったら自前の馬車がある筈や。けど、あれは伯爵家の馬車や』
凄い観察力やな
もう一度視線を戻すと馬車の振動で小窓のカーテンが揺らぎ隙間が出来た
そこから見えたのは中年の男で、傷だらけの顔が特徴的だった
浦「う、嘘だろ…何で彼奴が…」
さ「うらたん？」
浦「な、何で…まさかまた…？」
う「ちょっと…どうしたのよ？」
馬車の中の男を見た瞬間うらたんの様子が急に可笑しくなった
急なうらたんの様子の変化に戸惑っていると、せん子ちゃんがうらたんの背を撫で始めた
『…うらたん、大丈夫。落ち着いて』
浦「せ、せん子？」
『うん、せん子やよ』
浦「わ、悪ぃ…」
『ん、大丈夫』
それで正気に戻ったようや
一体何やったんや？
あの男に何かあるんか？
彼奴らは此処を通り過ぎて行った
すぐに後を追いたいがうらたんをそのままにしておく訳にも行かない
場所はせん子ちゃんが知ってそうやし…
無理に追う必要は無いか…
『しま子ちゃん』
し「りょーかいっ！」
島「おい…！」
おぉい！？
かけ出すの早すぎひん！？
別に追わんくても良かったよね！？
1人で行って大丈夫なん！？
―――
side urata
何で…何で何で！？
何で彼奴が居るんだよ！？
もしかして、また俺を攫う為に…
何でだよ！？
何で俺なんだよ！？
嫌だ…嫌だ嫌だ！
捕まりたくねぇ！！
捕まるわけに――
『…うらたん、大丈夫。落ち着いて』
え？だ、れ？
あぁ、違う…知ってる…
浦「せ、せん子？」
『うん、せん子やよ』
不意に背中を撫でられぐちゃぐちゃになっていた思考が落ち着く
浦「わ、悪ぃ…」
そうだパニクってる場合じゃねぇ
『ん、大丈夫』
何やってんだ、俺…
To Be Continued
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純奈(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品が面白くて、最初からいっきに読みました！大変な事もあると思いますが頑張ってください！更新を楽しみにしています!! (2020年5月8日 3時) (
レス) id: 653fe62b39 (このIDを非表示/違反報告)
愛鞠_あいまり_(プロフ) - 話しやすい方がいいですよね。しんどいだけですから（マイペース人） (2019年12月20日 16時) (レス) id: ef3cf9b79e (このIDを非表示/違反報告)
愛鞠_あいまり_(プロフ) - いえいえ、大丈夫ですよ。(タメでいいのにと思ってしまったことは書かないでおきます) (2019年12月4日 11時) (レス) id: ef3cf9b79e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 初めまして！コメントさせていただきます！お話の構成がすごくて、繰り返し読ませていただいています！これからも更新、頑張ってください！（推しの話や……！） (2019年11月26日 16時) (レス) id: 21491b69d7 (このIDを非表示/違反報告)
kuria(プロフ) - はじめまして！面白すぎて1日でここまで来てしまったw更新頑張ってください！ (2019年11月5日 21時) (レス) id: 3b6c9a1b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アシアト | 作成日時：2019年10月29日 22時
