金髪美女の海賊 5

航海175日目 ページ11

side senra


島「うらさん、大丈夫やろか？」
船「うーん…何とも言えへんな。まぁ、うらたんなら大丈夫やと思うで？」
島「せやな」

志麻くんの心配は一理ある
せん子ちゃんから話を聞くまで普段通りやったんが突然様子がおかしくなったんや
あの国に何かあるんか？

島「それにしてもせん子は本当に色々知ってんやなぁ」
船「確かに、国名を言っただけで経済事情とかパパッて出てくるもんね」
島「まじで何者なんやろな？」

それは毎回思う
知識量も戦闘力も普通の女の子じゃない
しま子ちゃんは当然の様に捉えてるし、時々せん子ちゃんと話し合ってるのも気になる

う「何考え込んでるのよ？」

2人で首を傾げていると後ろから声をかけられ振り向くとうら子ちゃんが居た

船「ちょうどええ所に来たな。少し聞くけどせん子ちゃんの異様な知識量に心当たりとか無い？」
う「心当たり？そうね…1つ有るわよ」
島「どんなん？」
う「せん子は貴族令嬢よ。一応言っておくけどしま子も貿易商の娘さんらしいわ」
船「！？」
島「はぁ！？」

貴族…これはあまり話さへん方がええな

うら子ちゃんも何かを察した様に怪訝そうな顔をしている

う「それがどうしたのよ？」
島「…この船には貴族に迫害された奴も居る。不用意に話さん方がええ」
う「は？貴方たちせん子がそういう奴らと同じだと思ってんの？」
船「そういう意味やないよ、ただ貴族を恨んでる人も居るってだけや」
う「同じよ、それだけでせん子を悪とするなら私達はこの船から出てくわよ」
船「俺はそんな事せんよ。因みにそれを知ってんのはうら子ちゃんだけ？」
う「さか子も知ってるわ」
島「そうか…」

今まで助けられてんのに今更貴族やからって突き放す奴はおらんやろうけど

船「皆そんな奴や無いけど、それでも何かあったら俺らが嫌やねん」
う「…分かったわ。3人に伝えておく」
船「おん、頼むわ」

不自由な思いをさせてばっかやな…

島「ま、何かあっても俺が守ったるけどな」
う「それは心強いわね」
船「セリフがくさすぎるw」
島「黙れやwww」

とはいえ、1つ謎が解けて良かったわ
後はうらたんやけどあの人自分の事なんも話さへんもんな…








to be continued

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