金髪美女の海賊 5

航海188日目 ページ24

side you


船「まぁ、ここで話してても仕方ないし、取り敢えず屋敷の見える所まで行こうや」
う「はぁ…其れもそうね」

確かにここで話し合いしても意味は無いやろうし、何より方法も浮かばない

う「しま子、案内して」
し「わかった」

そして、また歩き出た
少しすると屋敷が見えてきた

彼処だ

島「隠れられる所はここまでか…」
『約200mってとこやな』
さ「ダッシュしても25秒強は撃たれたい放題って事になるね」

私が高台に居たらライフルでしっかり狙いを定めてから撃っても6、7発はいけるな…

『うーん…夜になる迄少し待とか…』
し「せやな」
船「それしかありませんねぇ」

もしかしたらまた、馬車が通って隙が出来るかもしれんし

う「じゃあ、夜になる迄各々武器の手入れとかしときなさい」
島「おう」
さ「はーい」

夜、チャンスが訪れた

1台の馬車が屋敷への通りを走り抜けた
此処ぞとばかりに待機していた私達は馬車から少し距離を取って走り出した

し「…布で隠しとるな」
『せやね、何で…？』
し「余程の目玉商品なんやろ」
『ホンマにくだらん事するよね』
し「それが貴族や」

否定はでき無い
だってそういう人を山ほど見てきたから

馬車の影からサッと出て門番が大声をあげる前に黙らせると壁の影に門番ごと隠す

島「案外、見張りもザルやな」
船「警戒せんでも大丈夫やったね」

まぁ、忠誠心もやる気も無いただの雇われ傭兵やったんかもな

後は…

し「さぁ、中をどうするかやな」
『この様子やったら傭兵達はそこまで強くないんや無いかな』
島「傭兵を片っ端から倒してくか？」
さ「馬鹿なん？」
う「取り敢えずこの人達の服奪って中に入りましょう」
船「やったら俺と志麻くんが中に入るわ」

決まると志麻くんとセンラは傭兵の服を脱がしそれに着替えた

船「ほな行ってきますわ」
島「見張りは頼んだで」
う「分かってる。貴女達も気を付けなさいよ。くれぐれも無茶はしないで」

うら子ちゃんの言葉に頷くと2人は中へと入っていった
2人の姿が暗闇に飲み込まれていく様子は何故か胸をざわつかせた

…また、胸騒ぎ

し「せん子？」
『ううん。さて、どうしようか？』
う「2人が変装出来そうな服を持って来てから、それとなく屋敷を探索しましょ」
さ「はーい」

私は一瞬感じた胸騒ぎにそっと蓋をして、訝しむしま子に笑って誤魔化した









To Be Continued

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