飴村乱数の場合 ページ15
「…二度と顔も見せないで」
『…そうね。それが一番いいのかもね』
理由:隠し事
僕には秘密がある。チームのみんなにも秘密の
その秘密は僕の兄のAにも言っていない
その秘密は兄さんが居なくなる前からあったけど隠していた
今更バレる気もしないしバラす気もない。触れられたくない
『らむ、この装飾はここでいいか?』
その日は兄が仕事が休みで朝から僕の手伝いに来ていた
兄もまぁまぁデザインのセンスがあって
僕がやるのをためらっていたこともしようとする
思い切りがあって、それが刺激でいい案がたくさん出てきた
その事もあって只今の時刻は深夜2時。あと少しで最後の服ができる。
明日してしまっても締め切りには余裕で間に合うけど
最高のデザインを早くこの世界に生み出したかった
『…なぁ…手動かしながらでいいから聞いて欲しいんだけど』
突然そう言った兄は真剣な顔で、なんだか嫌な予感
耳を塞ぎたい衝動に駆られながらなに〜?と聞く
『お前さ…なんか俺に隠してるよね?…それも昔から』
違う?と首を傾げている兄の顔は確信を持って聞いているようだった
「…僕その質問あんまり好きじゃないなぁ」
『なに?俺にも言えないことなの』
なんでそんな聞き方…なんで今聞くかな
いくら僕のお兄さんでも…許せないこともある
「…次聞いてきたら…二度と顔も見せないでって言わなきゃいけなくなるよ?」
『…そうね。もしそう言われたとしたら…それが一番いいのかもね』
そうまでして僕の秘密が知りたいの?
その秘密を知るために…僕と絶縁したとしても?…知る事が僕より大事なの?
『…まぁその時が来ないことを願うよ』
〜
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アスカ - 面白かった (2020年10月19日 16時) (レス) id: b5c5374a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楠木六花 | 作成日時:2018年12月29日 17時