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Fragment230 ページ30






瑞稀って…テーピング上手すぎない?



初心者でもなかなか上手くいかないって聞くのに…





私はそれに、びっくりしていると、瑞稀は私を見て
クスリと笑った。





瑞「俺さ、長年Jr.の活動やってると、怪我したりする事もあってさ、自分でよくテーピングしてたりしてたから、これでも慣れてるんだよ」





そうなんだ…


Jr.でも怪我をしてしまう事もあるんだね…




瑞稀はテーピングを終えると、袋に入れていた氷を
テーピングの上から患部に軽く当てて、そっと冷やす。





「……っ」




瑞「痛いだろうけど我慢して。少し腫れてるから、しばらくは冷やしとかないと」





痛みは感じるけど…しばらく私は、瑞稀に言われた通りに、身を任せた。



そして瑞稀が氷を当ててくれたおかげで、だんだんと痛みが和らいでいく…





瑞「どう…?まだ痛む?」




痛みはもうそこまで感じない…かな。


メモがない今、私は痛くないよ。という意味を込めて、首振った。





瑞「そっか、なら良かった。そろそろA、行かないとな…沙耶ちゃんも海人も廉達も今頃、心配して探してるだろうし」





ふと時計を見れば、12:15だった。


昼休憩は1時間だから、あと45分しかない…




瑞稀は立ち上がると、氷を片付けだした。



そういえば…なんで瑞稀は、体育祭にいるのか…謎
だったから聞かなきゃ。




そう思った私は靴下を履き直してから、先生の机にある、いらなさそうなプリントの裏にペンで書いた。


そして氷を片付けた瑞稀にメモを見せる。





《瑞稀、なんで体育祭に来たの?》




瑞「…なんでって…来ちゃ悪い?笑」





いや、決してそういう訳じゃっ…!




まさかの言葉に慌ててしまう。


全く悪くはないんだけど、体育祭の事なんて、瑞稀に伝えてなかったから……





瑞「嘘だよ笑 ちょっと、からかっただけ笑」





もうっ…!


瑞稀のそういうところは、昔から変わってないな…




海人くんと同様すぎるよ……





瑞「Aが頭痛で、部屋で寝てた時におばさんから
聞いてたんだよ」





お母さんが…


だから瑞稀は私に内緒で来てくれた…ってこと?




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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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