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「灰崎、確保してきました」


先輩に向かって敬礼して、ボコボコにした祥吾を引きずり、練習を再開する。


「祥吾、頑張って !」

「おう」


ボコボコにやられた顔だったが、ニコッって効果音がつくように笑って返事をしてくれた。


「なんだかんだ言って本当は祥吾はバスケが心から好きなんだよな」


バスケしている姿に改めてカッコイイと思う。

しかしバスケしている祥吾を見ると、昔を思い出して前の祥吾と今の祥吾を重ねてしまう。



部活が終わり、私は帰ろうとしたが


「A !」

「祥吾、どうしたの?」


放課後、大体は女の子と一緒にいることが多い祥吾が私の目の前にいる。私にとっては珍しい光景だ。


「晩飯買いにいこーぜ」

「珍しいね、祥吾から誘うなんて?」


祥吾は目をそらして頭をかきながら、いつもの口調で話す。


「たまにはいーだろ?」

「そうだね。じゃあ、行こうか?」

「おう」

「それにしても、今日寒いね」


私は両手を口元に持っていき、息を吐いた。


「本当だ、つめてーな」


急に祥吾が私の顔に両手で覆うように触ってきた。


「ねぇ、手繋いでもいい?」

「しょーがねーな」


私は寒さに耐えながら、祥吾の手から暖かさ、温もりを感じながら買い物へと向かった。


「おい、灰崎がまた女連れてんぞ ?」


目の前に男が3人。見た限り、他校の中学生だろう。祥吾の友達か ?それとも……


「祥吾、こいつら誰 ?」

「そこの灰崎が俺の女を取ったんだよ」

「あ”ぁ?先にそっちの女が……」


祥吾が話してる最中に殴りかかってきたが、喧嘩慣れしている祥吾は軽々と避けることが出来た。


「おい、あぶねーじゃねーか ?」


ここで喧嘩してもいいけど、部活に支障が出るし……何て言っても、虹村さんに説教されてボコボコにされるのだけは絶対ヤダ。


「祥吾、逃げるよ」

「はぁ ?」


私は祥吾の手を引き、全速力で逃げていった。



「何で、逃げんだよ」

「虹村さんに説教されたくないからに決まってるじゃん」


私は祥吾と違って、説教されたり、ボコられたりされるの好きじゃないから。


「まぁ、それもそーだな」

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カトリーナ(プロフ) - りかさん» ありがとうございます。この続きを書くかは考え中です。書くとしたら、高校生活の話ですかね。 (2016年5月6日 6時) (レス) id: 29fc5c1399 (このIDを非表示/違反報告)
りか - 面白かったです。できれば、この続きを書いて欲しいです。これからも更新頑張って下さい。 (2016年5月6日 1時) (レス) id: 260e1eb082 (このIDを非表示/違反報告)
紫音*(プロフ) - みみずくへっどさん» ありがとうございます。みみずくへっどさんがもっと灰崎君が好きになるように頑張ります! (2015年12月13日 14時) (レス) id: 29fc5c1399 (このIDを非表示/違反報告)
みみずくへっど - 灰崎くん大好きです!この作品みて、いっつもにやにやしてます!これからも頑張ってください! (2015年12月13日 13時) (レス) id: f751c0a108 (このIDを非表示/違反報告)
紫音*(プロフ) - ⊃ Hana.**⊂さん» そう言ってもらえると嬉しいです。皆さんに満足していただけるように灰崎君をもっと輝かせます← (2015年12月12日 9時) (レス) id: 29fc5c1399 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カトリーナ | 作成日時:2015年12月4日 16時

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