【銀魂】空から女の子が降ってきました。８

第三百九訓 ページ20

『か…かむ、』



神威「なーんて、冗談だよ冗談。夜兎ジョーク」






動けないでいると、神威はパッと先程とは打って変わり…可愛らしい笑顔を浮かべた。


いつも通りのニコニコ笑顔である。






『はァ……吃驚するじゃないか、あまりこういう事をするべきでは無いんだよ？』



神威「？何で？」



『エッな、何でって…………いや…何でもない』






説明すんの面倒臭いや。


溜め息をつくと、神威は
あ、と思い出したかの様に声を上げた。






神威「そう、昨日はシンスケが俺置いて一人でAの所行っちゃってさ」



『あぁ、』






そういえば昨日は一人で来てたな、高杉……






神威「俺も行きたかったのに勝手に行っちゃって……置いていくなんて酷いよネ」






シンスケ酷い、と呟く神威。眉が下がり、見るからに不満そうだ。かと言って機嫌が悪そうではないが。





(これまた神楽ちゃん似の美形だから絵になるんだよな腹立つー。イケメンが。あれ神楽ちゃんが神威に似た、っていう方が正しいのか？？)





そんなアホな事を考えていると、神威はズイッ、と顔を近付けてきた。






『ぅおッ、』






牢が間にあるとはいえ近い距離に退け反る。






神威「何考えてるの？」



『えっ？』



神威「前から思ってたけど、オネーサンって何考えているか分からないからさ」






えー、そうかな？まァポーカーフェイス保ってる自信はあるけど。



え？今まで総悟や神威や高杉にめちゃくちゃ嘘見破られてるだろって？？うるせぇ！！！！！






神威「で、オネーサン何考えてたの？」



『ああ、神楽ちゃんの事だよ。可愛いなって。神威、兄なんだろう？私に神楽ちゃんを任せる気はない？』






うん。隙を見て神楽ちゃんに求婚の申し込みをしていく！！！






神威「………アイツか。別に、アイツの事なんてどうでも良いよ」






……が、神威は目をスッと細めた。





(機嫌が悪くなった感じがする……)





神威に神楽ちゃん…いや、家族の話はタブーかな？？まァ深くまでは聞かないけどさ。






『だって可愛くないかい？あの容姿といい性格といい、可愛らしくて私は好きだよ』






神楽ちゃんと友達になると毎日が楽しいよ。うんホントに。






神威「……容姿なら俺とアイツ似てるし」



『うん？』







.









神威「……何でアイツ？俺は？？」






あ、拗ねた。









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