【カゲプロ】いい夢視ましょう？-目を閉じる話-

臨界カーニバル-Two- ページ38

夢なんて久しぶりだ。


いや、もしかしたら初めてかもしれない。


「・・・あれ？
シンタローさん、もしかしてコノハに会ってたりします？」


少女の能力で夢の中にいる俺は、どこからか響く声に今までのことを思い返してみる。


・・・コノハ？


「少なくとも知り合いにそう言った名前の奴はいなかったはずだ」


少女の声に答えると、またどこからか、しかし今度は先ほどより近くに少女の声を聞いた。


「じゃあ、ループで忘れちゃったんですかね？」


いや、俺に聞かれても←


「一度コノハに会っているなら、貴方も“目醒めている”という事。
今から貴方に“ある夢”を見せます。
行きますよ？」


「いや、行きますよっていきなり！？・・・って、


・・・何だよ、これ」


少女の声を最後に、辺りの風景がガラッと変わる。


そこには、目を見張る光景が広がっていた。























トラックに轢かれる少年、傍で泣き叫ぶ少女。


ゆらりと揺れるカゲロウは、ニヤリと笑って、姿を眩ませる。





先ほどまでカゲロウが佇んでいた場所には、入れ替わるようにして白髪の青年が立っていた。





「そこにいる白髪のお兄さんが“コノハ”です。

何か気がついた点は？」


背筋に何かが走る。


「・・・あのカゲロウの正体がコノハだって事か？」


俺は、今見た限りでの推測を少女に返すように告げた。


「おー、やっぱりIQ168は伊達じゃないですねー。
正解です。あたし達が住む世界も8月14日と8月15日を繰り返しています。ここみたいに」


少女はそれだけ言うと、すっと夢を解く。


辺りは殺風景な暗闇に戻っていた。


「あたしは荻野愛生。
よろしくお願いしますね？」


その言葉を最後に、俺は目を覚ますのだった。


＊＊＊＊＊＊＊


今回は私の解釈が入っておりまするー


カゲロウ=コノハ
とか。


これは、ヒビヤ達にはカゲロウに見えているものが、実はコノハでした的な←


コノハの世界事情聞いて真っ先に思ったのがそれでした←


すいませんでしたorz

臨界カーニバル-Three-→←臨界カーニバル-One-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す