鎖と赤【おそ松】 2

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はぁ、この後おそ松に会える気がしない。
どういう顔すればいいの？

涙が出てくる。
それより、体がムズムズする。


なんだろう。
絶対、さっきのせいだ。

唇を手で触る。


お｢何やってるの｣

『お、おそ松？！』


いつから居たかな。
どこから見てたかな。


お｢どうした？なんで泣いてるの？？｣

『これは、その...』


言えるわけがない...。


お｢遅いなぁ〜って思って来てみたら、泣いてるんだもん。気になるんだけど！｣

『うん。何でもないよ！。ちょっと、顔を洗ってくる。』


逃げるように洗面所に向かった。
ごめんおそ松。


―――――――――――――――――――――――――



バシャ！



自分の顔を見つめる。
元々は好きな人がいたのかもしれない。
もし、結婚してたら？

だとしたら、可愛そうだ。

私は最低だ。


どうしたものか。奴は何者なのか。
昔の私が分からない。





待って。








自分の歯をみる。
犬歯だけ、物凄く尖っている。

怪物のように。


体の異変ってこれ？
ちょっと、これはヤバい。

私は怪物なんだ。




ガチャ






鍵が取れた。
もう残り少ない鍵。

私は怪物決定なのだ。



ギリギリ分からない。
隠せそうだ。

気づいても、誤魔化せそう。



お｢...様子へんだよ？｣

『っ...ちょっと、疲れてるのかな。』



お｢聞いてもいい？アイツ誰？｣

『アイツ...？』

お｢アイツ...２階で話してた。｣



バレていた。
だとしたら、行動的に怪しく見えただろう。


『今は、今は！何も知らないで...』

お｢...俺から、離れないよね？？｣

『もちろん！...』


ごめんホントに。
おそ松...私は悪い女だ。

振り回してごめん。



『ご飯食べよっか。』

お｢うん。｣


おそ松は心配そうに見つめてきた。









『ごちそうさまでした。』


あれから何事もなく事は進んでいる。
みんなもいつも通りだ。


『おそ松...ごめん...』

お｢なんで？？｣

『なんとなく...』



私は...一体何者？





お(...実は全部見てた...なんて言えない)




おそ松...大好き。
あんな奴に負けてたまるか。

おそ松と...生きていくんだから...。

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