鎖と赤【おそ松】 2

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私の家、私の家だ。

その家は、とても大きく自然に溶け込んでいた。
だが、一部燃えたような跡がある。


『…なんで、こうなったのかな？』


理由は分からないが、何かあったに違いない。
ここで謎が解けるかもしれない。

歩み寄ると、玄関であろう入り口から中へ入った。
太陽の日差しが入り、中は明るい。


『ああ…確か私の部屋は、二階だったような』


家の中に行くにつれて、だんだんと記憶が戻ってきた。
ギシギシ音を立てる階段をゆっくり上る。

廊下を歩いて、扉の前で止まる。
扉には、【A】と書いてあった。


『ここが私の部屋。おそ松がつけた名前と本当に一緒だ。』


中に入ると、おもちゃが散乱しており部屋全体が小さい子の部屋という感じだった。
私の家は、私が小さいときから時が止まっているようだ。

この時に何があったのだろう。
壁には、写真が飾ってあった。


家族の写真だ。
正直、親の顔は覚えていない。

おそらく、親だろう。真ん中で手を繋いでいるのは、私だ。


『…懐かしい。でも、親がいない。どこへ行ったのだろう。』


ここは、人が住んでる気配はない。
では、親は？どこへ消えたのだろう。

念のため、階段手前の両親の部屋に行こう。
何かあるはず。


扉の前まで来ると、おそ松が大声で私の名前を呼んだ。


お「ねぇー！ちょっときてー！！」


私は扉に入るのを断念して、おそ松の方へと向かった。
すると、おそ松はある部屋を指差していた。


『どうしたの？』

お「ここで、手当てしてもらった記憶がある。懐かしいな〜。ちょっと、もう一回手当てしてよ〜♡。」

『怪我してないでしょ…』

お「えー、ケチ〜。」


ああ…確かにここで手当てしたな。
懐かしい…。


さて、いろいろ見て回ろうかな。
どこから行こうかな。


お「ねぇ、ここってAの家だよね？」

『そうだけど』

お「なんか、不気味だよね。そこ見てよ。」


おそ松が指差したところには、包丁が落ちていた。
確かに、何故こんなところに…。


お「…なんか、嫌な臭いプンプンする。なぁ、もう今日は帰らない？」

『そう…だね。』


おそ松に帰ると言われ、断りもせず私は着いて行った。
まだ見れていない部屋があったけど、私も嫌な予感がした。

思い出したくない気持ちが少し出てきた。


『…おそ松、今度の旅行で必要なの買いに行こうよ！おそ松の金で♡』

お「ハァーーーー！？」




私たちは、何も見てないかのように普段通りに戻った。

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