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チ「んっ…じゃあ、そろそろ寝よっか」


チョロ松はあくびをしながら、2階に向かった。
あとに続き、トド松、十四松、カラ松が立ち上がる。


ト「あれ?寝ないの?」

『ちょっと、やることがあって…』

ト「そうなの?分かった。」


みんな2階に行った。ああ…心残りだな。
あいつがこの現実に出てくる。

と思うと、怖くて怖くて…。


いつ出てくるのか、恐怖でしかない。

机に肘をつき、楽な姿勢になる。


『…私、とんでもないことを…』

涙が流れた。
部外者な私がこの家族をこの暖かい空間を壊してしまったら。

合わせる顔もない。


カ「A?…」


後ろで声がした。
振り返ると、カラ松は私のパジャマを抱えていた。


カ「…?!な、泣いているのか?!」


私の顔が涙でぐしゃぐしゃだったので、心配してくれたようだ。


『…気にしないで…!』


急いで、顔を拭く。
私の問題だし、心配させないようにしないと。


カ「…!」


すると、カラ松は私の腕を掴んだ。
私の目の前には、カラ松のあの凛々しい瞳があった。


『カ、カラ松…?』


我にかえったのか、手を離し下を向いた。


カ「…す、すまない!!つい、ほっとけなくて…」

『ぇ…?』

カ「…こういうのは、彼氏のおそ松の役目かもしれないが…おそ松にだからこそ言えないこととかあるだろうし…」

『カラ松…』


松野家は優しい子ばっかだな。
ここに見つけて貰って恵まれてるな。


『ありがとう…でも、いいよ。』

カ「…っ話してしまった方が楽だそ?
独りで抱えて欲しくないんだ。」

『…信じて貰えないかもだし…』

カ「いや、信じて貰えないという心配はいらない。
全力で聞くし、信じる。だから、話さないか?」


カラ松なら、聞いてくれるだろうか。
信じてもらえるだろうか。

信じていいのだろうか。
そんな心配はなさそうだ。


真剣な瞳は本物だ。
真っ直ぐ私を見て話してくれた。


『…じゃあ、話そうか。長くなるよ?』


カラ松はパッと顔が明るくなり、大きく頷いた。


カ「構わないさ!」


そうして、私達の長い夜が始まったのだ。

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設定タグ:おそ松さん , おそ松 , 有無   
作品ジャンル:恋愛
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有無(プロフ) - ?.*???月希?.*???さん» ありがとうございます!頑張ります!!(`・ω・´)ゞビシッ!! (2017年11月18日 6時) (レス) id: 71e122c9b2 (このIDを非表示/違反報告)
?.*???月希?.*???(プロフ) - これからも応援しております!!!!!!!!!!!!!!!(`・ω・´)ゞビシッ!! (2017年11月17日 19時) (レス) id: b942457534 (このIDを非表示/違反報告)
有無(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!この世界に入り込んでいただけて嬉しいです!私も、ハッピーエンドになるように頑張りますのでよろしくお願いします! (2017年5月8日 0時) (レス) id: 0153225cb4 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ぜひともおそ松と夢主ちゃんには幸せになって欲しいです! そして是非ともおそ松に謎の人物を倒してもらいたいです!更新楽しみに待ってます! (2017年4月30日 15時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
有無(プロフ) - みかタンさん» ありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです!羨ましいだなんて…///照れます//更新頑張ります! (2017年2月19日 1時) (レス) id: 0967d6f0d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有無 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kaen20031/  
作成日時:2017年1月3日 3時

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