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久々にぐっすり寝れて
頭はだいぶすっきりしていた
お兄ちゃんのおかげだな、と思いつつ
塾帰りの暗い道を歩いて自宅まで戻った
家の窓から光が漏れている
あ、今日はお父さんが早く帰ってくるんだっけ？
ドアノブを回して家に入る
靴を脱いでいる時に、ふと違和感に気づいた
｢…？
お父さんとお母さん、帰ってきてる、よね…？
なんでこんなに静かなの？｣
キッチンの音もテレビの音も
1階から生活音が全く聞こえなかった
リビングは光ってたから誰か居るはずだけど…
お兄ちゃんが居るのかな？と思いリビングの扉を開ける
─────ぴちゃっ…
｢…ひっ！！！｣
赤黒い液体が飛び散っていた所に踏み入れた靴下が
まだ乾き切ってない液体で染まっていく
咄嗟に後ずさって倒れてしまった
足元だけじゃない
部屋全体に、その赤黒いナニカが付着している
信じられない光景と鉄のような匂いが
私の粘膜を刺激して、涙を誘い出す
｢…っ、あ…え…？
やだ、わかんない、どういうこと…？｣
｢…あ、帰ってきてたん？
ごめんなぁ、まだ片付け終わってないねん。｣
その声が聞こえた瞬間
どくん、と心臓が跳ねた
｢…お兄ちゃん…？｣
｢せやで、おかえり〜。
ほら、ずっと座ってないでこっちおいで？｣
私は抵抗できずお兄ちゃんに抱えられ、
軽々と運ばれてリビングへ入った
｢…っ！！…ぅ、おぇっ…！！｣
リビング全体が鉄臭くて、思わず吐き気を催してしまう
｢っや、…お兄ちゃ、…ねぇ、なんで何も言わないの、
ねぇ！お兄ちゃん！！
お父さんとお母さん何処なの…！？｣
その言葉に、お兄ちゃんはぴたりと止まる
｢…Aを苦しめる奴の事なんかはよ忘れないかんで。
もうこの世におらへんのやし。
Aはもう泣かなくて済むな。良かったやん！｣
ぎゅう、と私を抱える腕に力が入る
…何を言っているのか、理解が出来ない
｢…え？…やだ、何言ってるの？冗談やめてよ…。｣
｢冗談なわけないやん。
Aを縛り付けとった奴が居なくなって、嬉しいやろ？
もうアイツらの言いなりにならんでええし、勉強も塾も学校も！面倒なもんはぜーんぶ放り出そうや！！
Aが勉強したいって思うなら僕が教えたるし、嫌な奴が他にも居るならソイツを代わりに殺したるわ！
な？だからそんな顔せんとってや。
お兄ちゃん、Aの喜ぶ顔が見たいわぁ…。｣
頬を撫でたお兄ちゃんの手は
ぬるり、と何かで汚れていた
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ぽやま。(プロフ) - mariaさんコメントありがとうございます！設定はかなり意識してます！気づいて貰えて嬉しいです✨ (2023年2月19日 19時) (
レス) id: 23fa074e26 (このIDを非表示/違反報告)
maria - 占い師コネシマ・・・たしかに魔主役の最後のあとがきで祈禱師コネシマっていっていたけれど・・・ (2023年1月16日 1時) (レス) @page42 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
ぽやま。(プロフ) - 塗さん有難うございます！更新は遅いですが見て頂けて嬉しい限りです！ (2023年1月3日 0時) (レス) id: 23fa074e26 (このIDを非表示/違反報告)
塗 - この作品、私のお気に入りです‼️最近寒いので、体調には気を付けて下さいね。 (2022年12月7日 7時) (レス) @page6 id: d1b072df9a (このIDを非表示/違反報告)
ぽやま。(プロフ) - 朝さんコメントありがとうございます！感想嬉しいです。続きぜひぜひ楽しんでください (2022年5月21日 14時) (レス) @page26 id: 215bd6f50b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽやま。 | 作成日時：2022年1月20日 8時
