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目の前の男性は酷く混乱しているようだった
｢…間違いない、よね。Aのはずだし。
ほら、昔此処に来た時に約束したよね
俺のお嫁さんになる、って。
…あぁ、だいぶ前だから忘れちゃったのかな？
大丈夫、思い出してくれれば問題ないから。
…大丈夫、大丈夫だよ。
Aのために色々用意したんだ
久しぶりだからちょっと混乱してるだけだよね。
うん、きっとそうだ。そうに決まってる…。｣
突然目の前の男性はぶつぶつと言葉を発する
何か、怖い
｢大丈夫。きっとこっちに来れば思い出せるからさ。
ほら、おいで。｣
掴まれた手が怖くて思わず声を張り上げた
｢嫌っ──…、っ私、彼氏居るんで！！！｣
咄嗟に嘘をついた。彼氏なんて居ないけど
そう言えば諦めてくれると思ったから
手を振り払うと、
…身体に悪寒が走った
｢…何それ。誰？Aを唆した奴は。
ねぇ、…汚されたりしてないよね。｣
周りの木々がざわざわと音を立て始める
月明かりが遠のいていく感覚がした
｢嗚呼、やっぱり駄目だ。間違えた。
あの時に囲って置くべきだった。
逃がすなんてしなければ良かった…。
…今すぐ、今すぐAを囲わないと。
汚される、俺だけのAが、汚される…。｣
彼の目は紅くなっていて、知らない間に剣を持っていた
声が、でない
かひゅ、と吐き出した空気の音だけが響いた
｢安心して。なるべく苦しまないようにするから。
そうだね…、まずは足からかな。次は腕。
何処にも行けないように、
要らないものは切っちゃおうか。｣
直感的にこのままだと死ぬ、って思った
嫌、まだ死にたくない、死にたくない…
どうすれば…
｢っ、ひとらん！｣
刀を構えたタイミングで叫んだ
｢ごめんなさい、その、私…
き、緊張しちゃって！…えっと、彼氏なんて嘘だよ
…ひとらんを、驚かせようと思って…それで…｣
何とか時間を稼ごうと喋り続けていると
私は突然、強く抱きしめられた
｢…良かった…。
そうだよな、Aが俺を裏切るわけないもんな。
…ずっと待ってた。さ、行こうか。｣
再び腕を掴まれ、神社の中に引っ張られる
もう振りほどけない
ここから帰れない気がした
…そういえば昨日、祖母が
｢Aは昔、神社で神様と友達になった｣って言いながら帰ってきたのよ、と話してたっけ
神社に踏み込んだ瞬間、
頭には白い衣がかかったように
何も思い出せなくなった
ｰｰｰｰｰｰ
かみかくし。
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ぽやま。(プロフ) - mariaさんコメントありがとうございます！設定はかなり意識してます！気づいて貰えて嬉しいです✨ (2023年2月19日 19時) (
レス) id: 23fa074e26 (このIDを非表示/違反報告)
maria - 占い師コネシマ・・・たしかに魔主役の最後のあとがきで祈禱師コネシマっていっていたけれど・・・ (2023年1月16日 1時) (レス) @page42 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
ぽやま。(プロフ) - 塗さん有難うございます！更新は遅いですが見て頂けて嬉しい限りです！ (2023年1月3日 0時) (レス) id: 23fa074e26 (このIDを非表示/違反報告)
塗 - この作品、私のお気に入りです‼️最近寒いので、体調には気を付けて下さいね。 (2022年12月7日 7時) (レス) @page6 id: d1b072df9a (このIDを非表示/違反報告)
ぽやま。(プロフ) - 朝さんコメントありがとうございます！感想嬉しいです。続きぜひぜひ楽しんでください (2022年5月21日 14時) (レス) @page26 id: 215bd6f50b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽやま。 | 作成日時：2022年1月20日 8時
