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行って先に見た光景 ページ6

Anti-void

シュン


ナ「クロス!…あ……」


 ナイトメアが遠くから目にしたのは、傷だらけであるクロスとエラーの2人。大分戦っていたようだ。
 クロスは全体を糸で縛り付けられて、身動きが取れない状態だった。エラーはスマホで誰かと連絡を取っていた。


エ「…オワリマシタ。主人。……ハイ。イマ、ソチラニムカイマス」


 そう言って電話を切る。エラーはポータルを開け、クロスと共に別の所へ行ってしまった。

行くのが遅かった。



ナ「ク…ロス……エラ…ぁ……嘘…」


 今見た現状が読み込めていないナイトメア。


《ハハハっ!
 今起こったことは現実さ。そんな都合良い話は無いよ。
 にしても愚かだね〜。もっと早くここに来てたら2人とも無事だったかもよ?》

 何処かから声が聞こえた。
 よく聞いたことのある声だった。けど周りを見回しても、誰もいない。


《いざという時に護れないなんて、君ってとんだ出来損ないだね》


 悲しみ、怒り、悔しさ、絶望…今まで自分が感じもしなかった感情が溢れ出る。

 もっと早く気づいていれば…彼だけに任せたから…どうして俺は…
 ナイトメアは自分の行いを後悔した。


ナ「ご…めん……俺…が…俺が……うっ…」


 ナイトメアはその場で泣き崩れた。

デカい芸術作品だ…→←信じ難い話



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作者名:星雪桜 | 作成日時:2020年5月13日 19時

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