その48 ページ3
中はいたってシンプル。
黒で統一された部屋に机やベット、クローゼットなどがあるだけ。
…お兄ちゃんの部屋と似てるかも。
なんて思いつつ部屋を眺めていると、黒木先輩が苦笑する。
「そんなにジロジロ見てもなんにもないよ?」
「あ、すみません……ただ、お兄ちゃんの部屋と似てるなあと思って。」
「へぇ……立花さんの部屋もこんな感じなんだ?」
私が頷くと嬉しそうに顔を綻ばせた。
お兄ちゃんって誰から見ても憧れなんだよね…
何にもない私とは大違いだなぁ。
私と黒木先輩は机を挟んで向かい合って座った。
「じゃあ……まずは奈子ちゃんの話から聞こうか?」
「わかりました。」
頷きかけて、そこで気付く。
「あの……ここって防音ですか?」
「まあ、一応ね。100%って訳じゃないと思うけど。」
なら、大丈夫だよね。
「実は、今Z長について調べてるんです。」
「……へぇ〜奇遇だね。俺もだよ。」
「ええ!?そうなんですか!?」
あ、じゃあやりやすいかも!
「じゃあ黒木先輩はどこまで知ってますか?」
「俺は……Z長が誰かは知ってる。」
あ……知ってるんだ。
なら、話が早い。
「あの、私に協力して欲しいんです。」
「例えばどんな?」
「Z事務局の人を脅すのに、です。」
私がそんな事を言ったのに驚いたのか、黒木先輩は目を見開く。
「なんでまたそんな事を?」
「クラブZって男しか入れないんですよね?それなのに、Z長が女だって知ったら……」
「反感を買うと?」
頷くと、黒木先輩は考え込んでしまった。
私は必死にお願いする。
「お姉ちゃんを守りたいんです!!」
しばらくして、やっと黒木先輩が顔を上げた。
「奈子ちゃん、アーヤがZ長だって…本人から直接聞いた?」
「あ、まだお姉ちゃんから直接は聞いてません。なかなか聞く勇気が出なくて。」
「ってことは、予測なんだね?」
私は不思議に思いつつも頷く。
なんで黒木先輩はそんな聞き方するんだろう?
まるで自分が知らなかったような…
あ、もしかして……本当は知らなかった!?
私が聞こうと口を開いた瞬間、黒木先輩が声を漏らす。
「おかしいな……」
「え………?」
おかしい?
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#モモ# - 続き早く読みたいです!がんばれ~~~ (2021年8月16日 21時) (レス) id: a8579e89ad (このIDを非表示/違反報告)
#モモ# - 続き早く読みたいです!がんばれ~~~ (2021年8月16日 21時) (レス) id: a8579e89ad (このIDを非表示/違反報告)
RINA - 更新頑張ってください! (2021年8月6日 3時) (レス) id: cf25b8f4f7 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ〜♪(プロフ) - とーーーっても面白かったです!最新頑張って下さい! (2020年8月12日 13時) (レス) id: e8b4fa3dd7 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - マロンたんさん» はなまるつけます! (2019年8月10日 15時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/
作成日時:2017年4月29日 16時