絶対にバレてはいけない私のヒミツ【KZ】2nd

その61 ページ20

その後いろいろ話したけど、たいして情報は得られず、戦に負けた戦士のような気分でGに戻った。



「ただいま……」


「おかえり王様！って、え。どした？」


「……お姉ちゃんがZ長じゃない気がしてきた…」



一連の流れをみんなに教えると、揃って驚いた顔をする。



「そういう可能性は考えてなかったな。」


「その日は俺たちも普通にいたけど、緊急事態が起こったとか気付きもしなかった……」


「緊急事態の時って大体騒がしくなるでしょ？でも私が行った時は静かだったから、みんな揃ってどこかに行ってたのかな…と思ったんだけど どう思う？」


「じゃ、その響也ってやつはなんでいたんだ？」


「お留守番……とか？」



私が首を傾げると、みんなしてブッと吹き出した。



「お留守番って……！！」


「幼児かよ！？」


「王様らしいな……！」



あれ、なんか おかしかった？



「お留守番って言わない？」


「いや、お留守番とは言わないっしょ。」


「少なくとも "お" は付けないな。」



みんなして笑うものだから、こっちが戸惑ってしまう。


私、そんなに変なこと言った！？


そんなにおかしかった！？



「くっ………まっ、まあ…王様らしいって事で。」



火影くん！


まとめてくれたのは良いけど、私を見て笑わないで！



「いや……なんか もう……さすがだよな。」


「王様には敵わねー。」



もういいよ……


私の話は終わりでいいから……


もうこれ以上笑わないで！？


だんだん惨めになってくる………


ああ、悲しい。

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