その34 ページ37
どれぐらい経っただろうか。
アーヤは電話をしまって再び歩き出した。
どこへ行くのかと好奇心でついて行くと、突如アーヤの姿が暗い裏路地に消えた。
驚いて急いでその路地に行くと、アーヤがひっそりと建つ小さな扉に入っていくのが見えた。
アーヤがいなくなったのを確認してから、その扉の前に行ってみる。
扉に薄っすらとかかる埃を手で軽く払うと、文字が浮き出てきた。
「クラブZ……?」
身に覚えのある言葉に目の前にそびえ立つビルを見上げる。
裏からだったから分かんなかったが、よく見ればZビルそのものだった。
ということは……ここはZビルの裏口?
でもなんでアーヤが裏口からZビルに……?
代理の教師になったからカードキーは持っているはずだ。
堂々と正面から入れるはずなのに……なぜ。
考えつつ扉を探っていると、認証するための画面が付いていることに気づいた。
一応、認証カードを当ててみる。
すると、画面にエラーと出る。
やっぱりダメか。
小さくため息をこぼし、しょうがなく来た道を引き返した。
正面に周りこみ、正面からZビルに入る。
自室に戻りながら考える。
あれから考えると、アーヤはこの扉を通るための特別なカードを持っていたことになる。
アーヤは……クラブZのどういう存在なんだ?
Zにとって特別な存在ということには変わりないと思うが……
…調べてみるか。
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エリジャ(プロフ) - Liumさん» はじめまして。えっとLiumさんの当時の名前、なんとなく察しました。ファンだったのでコメントしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります。コメントありがとうございました。 (2017年6月8日 16時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
Lium(プロフ) - はじめまして、Liumと言います。昔ここでkzの二次小説を書いていました。当時の名前は公表できませんが?私の作品を掲載してくださり、ありがとうございました。お話、とっても面白いです。これからも頑張ってください。 (2017年6月6日 16時) (レス) id: 38bf6f40ac (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャもファイト! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - いちごさん» ああ、確かにそうかも……まあどっちもどっち、だね。笑 頑張れ、いちご!! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャさん» でも、期末の時に範囲が半端ないから・・・。 (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/
作成日時:2016年5月26日 20時