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その3 ページ3

今日はお姉ちゃんと約束したショッピングモールに来ていた。



「奈子はどこ行きたい?」


「プリンアラモードのとこ!」


「ふふっ。そう言うと思った。じゃ、行こっか!」


「うん!」


着くといつも通り行列ができていて、店に入るだけでも30分かかった。


席に座ると、プリンアラモードはすぐに運ばれてきた。



「うわぁ。相変わらずデカいね…ここの。」



若干引き気味なお姉ちゃんに対し、私は満面の笑みでそれを見つめる。



「うん…でも、デカい方が食べがいがあっていいかな。」



そういって、一番上にのっていたクリームを苺と共にパクリ。



「う〜ん!美味しい!」


「奈子っていつも幸せそうだよね……」


「うん!幸せだよ。お姉ちゃんもそうでしょ?」



私がプリンを法張りながら聞くと、お姉ちゃんの顔色が変わる。



「う、うん……そうだね。」



そう言ったっきり黙り込んでしまった。


結局、それから食べ終わるまで一言も話さず店を出た。



「さ、次はどこ行こっか?」



にこにこと笑いながら聞いてくる。


どうやら機嫌は直ったようだ。



「う〜ん…」



悩んでいると、見覚えのある後ろ姿が見えた。



「ねえ、お姉ちゃん。あれって上杉先輩じゃない?」



私がそう言うと、またお姉ちゃんの表情が変わった。



「お、お姉ちゃん?」


「奈子。あっち行こう!」



お姉ちゃんは私の手を引いて上杉先輩とは逆の方へ走っていった。


今のはなんだったのだろうか。

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エリジャ(プロフ) - Liumさん» はじめまして。えっとLiumさんの当時の名前、なんとなく察しました。ファンだったのでコメントしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります。コメントありがとうございました。 (2017年6月8日 16時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
Lium(プロフ) - はじめまして、Liumと言います。昔ここでkzの二次小説を書いていました。当時の名前は公表できませんが?私の作品を掲載してくださり、ありがとうございました。お話、とっても面白いです。これからも頑張ってください。 (2017年6月6日 16時) (レス) id: 38bf6f40ac (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャもファイト! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - いちごさん» ああ、確かにそうかも……まあどっちもどっち、だね。笑 頑張れ、いちご!! (2017年5月15日 13時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
いちご - エリジャさん» でも、期末の時に範囲が半端ないから・・・。 (2017年5月15日 13時) (レス) id: 8bd1bf5214 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/  
作成日時:2016年5月26日 20時

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