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始まりは ページ2
彩side
ある日廊下を走っていた
次の移動教室に間に合わなそうだったから
夢中で駆けていたため前から来る人に気がつかなかった
彩「きゃっ！！」
いきなりドンっとぶつかって吹っ飛びそうだったけどぶつかった相手に腕を掴まれて転びはしなかった
樹「...危な」
顔を上げると不機嫌そうな顔が
確か彼女は樹神 伊織さん
彩「あ...ありがとう」
樹「別に」
そう言って私が持っていた教科書などを拾ってくれた
拾い終わるとそれを私に渡し、無言で去っていく
近くで見たのは初めてだったのでこんなに綺麗な顔だと初めて知った
背は私と同じくらいで細く綺麗な腕や足
その上に小さくシュッとした顔が乗っていて
目はクリクリしてて濃紺色
眉毛がキリッとしてて全体的に涼しげな感じ
髪の毛は腰らへんでさらさら
色は
黒縁の大きな眼鏡の下の目には凛とした光が
宿っていた
彩「カッコいい...」
去っていく彼女の後ろ姿を見ながら思わず呟く
教室では静かな人なんだよ
どこのグループにも属さず、休み時間は静かに本を読んでいたりしている
テストはいつも20番〜10番以内に入っている
私は負ける時もあれば勝つ時もある感じ
これが私と彼女の初めての会話だった
この後彼女の秘密を知ることになるなんて誰も分からなかった
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作者名：みるくストロベリー | 作成日時：2020年8月3日 21時
