上彩でおとぎ話！ (ページ2)

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美女と野獣プロローグ1 ページ2

語り手side
むかしむかしある国にベルナール家という国の約十分の一ほどの領土を持つ家がありました。今までの領主は人々から好かれ、良い関係を築いていました。しかしそれは「今まで」の領主です。今の領主はあまり人と関わらず、ベルナール家の城に閉じこもり続けていました。そんなある日のこと、、、その日は雨が強く、風は吹き荒れ、稲妻は天を切り裂くように走っていました。
ｺﾝｺﾝ
タ「はい、ｶﾞﾁｬまぁこんな雨の中、どうなさっ
たのですか？」
ドアを開けるとそこには雨に濡れ、凍えている1人の老婆がいました。お世辞にも美しいとは言えないような老婆にも、長身のおそらく執事であろう者は優しく問いかけました。
老「道に迷ってしまいました。1晩ここに泊まら
せていただけないでしょうか」
執事は一瞬困ったような顔をしたが、その後微笑み、老婆にこう言った
タ「分かりました。しかし主様に聞いてみない
となんとも言えないので、少し待っていて頂
けますか？」
老「はい。分かりました。」
タ「では、こちらへどうぞ。外はさぞ寒かった
ことでしょう。どうぞ暖炉で暖まっていて下
さい。私は主様に話して来ますね」
執事は美しい微笑みを残し、部屋を後にした
タ(とは言ったものの、主様は人間不信で城に見知らぬ者がいるのは嫌がる。どうにかしないとな。うちのノリ・ベルナール様には)
タ「ｺﾝｺﾝ失礼します。タカ・リシャールです」
ノ「入れ」
タ「ｶﾞﾁｬ主様、もう気がついているかもしれま
せんが、老婆が1晩泊めノ「だめ
だ」、、、なぜですか？」
ノ「そんな老婆をもてなせるほど俺は暇じゃな
い。おい返せ」
タ「っ！しかし！ノ「俺の命令が聞けねぇの
か」、、、分かりました。しかし、主様か
ら伝えてください」
ノ「ﾁｯ仕方ねぇ分かったよ」

タ「マダム、主様がお話があるそうです」
ノ「悪いがお前のことは泊めれねぇ。」
老「何故ですか」
ノ「俺はそこまで暇じゃねーんだよ。それに知
らねえ奴を泊めんのは無理だ」
老「はぁ、やはり貴方はそのような人だったの
ですね。」
ノ「何、急に偉そうな口叩いてんだよ」
老(？)「この姿を見てもそう言えますか？」
ノ「はぁ？」
その瞬間、広間に眩い程の光が広がった
目を開けるとそこにはとても美しい女神が居た
ノ「まさかお前がさっきの老婆か？」
女「いかにも。」