七鬼の勘 ページ28
(小塚視点)
林に入ると、雨と光がないせいですぐ近くにいるみんなまで見えなかった。
「全員携帯のライトつけろ！なるべく雨に濡れないようにしろよ。」
若武の声で全員一斉にライトをつける。
周りが多少明るくなったけど、相変わらず少し遠い所さえも見えない。
若武、さっきよりも落ち着いたみたい･･･
良かった。
さっきまで･･･いや、今もだけど全員がイライラしてる
多分みんな、アーヤのことが心配で仕方ないんだ･･･
それはもちろん、僕もだけど･･･
でも改めて実感したよ
やっぱりアーヤはKZの潤滑油で、KZには必要不可欠だ
こんなことで実感したくなかったけど･･･
「･･･おい、こっからどうする？」
美門が匂いを辿れないんじゃ、僕達にはお手上げだよね･･･
どうやってアーヤを見つけよう･･･
全員黙っていると、七鬼が無言で暗闇に向かって歩き出した。
「おい七鬼！どこ行く気だ？」
「･･･なんか、あっちにいる気がする･･･」
その言葉に、みんな驚くと同時に期待した。
七鬼は霊能力みたいなものを持ってるから、それでアーヤの居場所が分かったのかも･･･！
･･････いつか、七鬼の体も調べてみたい･･･
「お前、アーヤの居場所が分かるのか！？」
若武が興奮気味に、目を輝かせながら聞くと、七鬼はキョトンとした顔をした。
「いや？ただの勘だけど･･･」
一斉に七鬼以外がガックリと肩を落とす。
「でも俺、よく勘当たるよ？」
若武や上杉が肩を小刻みに震わせ、激しく怒っている
それを察したのか、黒木がなだめるように二人の肩をポンポンと叩きながら呆れたように言った。
「今はとりあえず、七鬼の勘に従おう。途中でいい案が浮かんだら、そっちに切り替える。七鬼もそれでいいな？」
「もちろん。じゃ、行こう。」
それで僕達は七鬼を先頭に歩き始めたんだけど･･･
七鬼以外のみんなは必死にアーヤを見つける方法を考えてるみたいで、ブツブツ何か言ってたりしきりに携帯をいじってたりしてた。
僕もはっきりいって七鬼の勘は当てにしてなくて、アーヤが行動しそうなことを考えてた
そうしたら急に七鬼が右の草むらにしゃがみこみ、後ろにいた若武が転びそうになる。
「今度はなんだ、七鬼。」
「･･･これ、見て。」
七鬼が指差す所を見ると、そこには血みたいなものが数滴たれていた。
驚いていると、七鬼が茂みをかき分けどんどん進んでいく。
それで慌てて僕達も七鬼の後ろについていった。
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桜道 あすか - 何回も読んでも飽きません。 (2021年11月27日 10時) (
レス) @page3 id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
桜道 あすか - チョー面白い！最高！ (2021年11月27日 10時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
天 - ゆいさん» こちらの作品を参考にして、作品作ってます！勝手な真似してすみません！(-_-;)こちらの作品はとても面白くて、いいと思います！←(((上から目線で言うな これからも頑張ってください！(^_^) (2020年4月22日 8時) (レス) id: 617ab3f098 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - すごく面白かったです！キャラクターめっちゃめちゃ似てます！！ (2019年11月16日 22時) (レス) id: 7dc54480e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ふるるさん» きゃーーー！！ すっごい嬉しい(T_T) 続編の更新頑張る！！(更新遅いかもだけど･･･w) (2018年3月24日 16時) (レス) id: bbfcbf9d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2018年1月3日 20時
