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狙いは? ページ13

「あ、立花。俺のスマホ持っとけ。俺ここアプリで他の奴らにも居場所分かるようになるから。」
「分かった。ありがとう。」

上杉君からスマホを受け取り、ズボンのポケットに入れた。

「立花、準備いいか?」
「ん。いつでも大丈夫。」
「よし。・・・・・・行け!立花!」

上杉君の合図で忍は私を下ろし、背中を少し押してくれた。

「二人とも、また後でね!!」

そう言って、走り出しながら振り返ると二人がこっちを見て少し笑ってくれていた。

そしてすぐに男の人達に向き合い、臨戦態勢に入った。


どうか、無事に二人とまた会えますように!!


そう願いながら必死に走っていると、目の前にT字路が見えた。

どっちに行けばいいんだろう・・・
さっきまでずっとまっすぐいってたから、右側は大通りだよね?
じゃあ大通りで人に紛れてみんなと合流しよう!

それでT字路を右に曲がろうとしたら、人にぶつかってしまった。


「ごめんなさい!」

急いで頭を下げて謝ると、何も反応がなかった。


お、怒ってる・・・?
どうしよう!?
早く逃げなきゃいけないのに!!

頭を下げたまま焦っていると、低い声が聞こえた。

「おい、顔あげろ。」

顔を上げると、ガタイのいい男の人が二人立っていた。


この人達、どこかで見たような・・・

じーっとその二人を見ていると、その二人が話し始めた。

「おい、こいつで合ってるよな?」
「合ってるだろ。俺の描いた似顔絵とそつくりだし、特徴も一致してる。」


・・・あっ!
この人達、さっきの5人の中にいた人だ!
なんでここにいるの!?
でも今は、とにかく逃げなきゃ!!!

T字路の左側の方に走り出すと、その二人組は呑気に歩いて追いかけてきた。


これなら撒けるかも!!


その希望は、次の瞬間には消えてしまった。


行き止まりだったのだ。
いや、正確には行き止まりに“されていた”。
大きめの車が道を阻んでいて、逃げ道がなくなってしまった。


どうしよう・・・
どうにかして逃げなきゃ・・・!

そう思って振り返ると、もうさっきの二人が目の前に立っていた。


とっさに悲鳴をあげようとしたら、口を何かの布で塞がれ急に意識が遠のいた。

視界が暗くなる中、何かが聞こえた。


「よし、任務完了。車につんで運べ。あ、手荷物は全部調べてからここに捨ててけ。」
「他の奴らにも任務完了の連絡しとくわ。そーいやこいつと一緒にいたガキ、どーする?」
「他のガキなんてどーでもいい。元々狙いは、この女だけだ。」

嫌な予感→←三つの拳



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桜道 あすか - 何回も読んでも飽きません。 (2021年11月27日 10時) (レス) @page3 id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
桜道 あすか - チョー面白い!最高! (2021年11月27日 10時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
- ゆいさん» こちらの作品を参考にして、作品作ってます!勝手な真似してすみません!(-_-;)こちらの作品はとても面白くて、いいと思います!←(((上から目線で言うな これからも頑張ってください!(^_^) (2020年4月22日 8時) (レス) id: 617ab3f098 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - すごく面白かったです!キャラクターめっちゃめちゃ似てます!! (2019年11月16日 22時) (レス) id: 7dc54480e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ふるるさん» きゃーーー!! すっごい嬉しい(T_T) 続編の更新頑張る!!(更新遅いかもだけど・・・w) (2018年3月24日 16時) (レス) id: bbfcbf9d20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆい | 作成日時:2018年1月3日 20時

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