若武劇場 ページ2
「じゃあ、議事を進行するぞ。この事件をKZで捜査するのに異論がある者、いるか?」
上杉君がサッと手をあげる。
「さっきも言ったけど、その事件はもう警察が動いてる。連続でやってるんだから、いつか捕まるだろ。」
確かに・・・
警察が動いてるなら、遅かれ早かれ捕まるだろうなぁ
それに、あんまり警察には関わりたくない・・・
警察にはいい思い出かないからなぁ
そう思ってみんなを見ると、みんなも微妙な顔をしてた。
でも、若武だけは目を光らせた。
あっ、来る!
多分みんなそう思っただろう。
私は若武劇場に引っかからないように身構えた。
「諸君が思ってる事はよく分かる。事件が何件も起こってる以上犯人はいずれ捕まるだろう。だが、それはいつか分からない。つまり、次の犯行を阻止できるかは分からない、ということだ。しかも俺たちは次の犯行がいつ、どこで行われるのか全く分からない。次はもっと遠い場所かもしれないし、俺たちの家かもしれない。いつどこで起こっても不思議じゃないんだ。現に、前回は俺の家の付近だった。」
うっ・・・
いつの間にか自分の家に爆弾が仕掛けられてるかもしれないなんて・・・
ゾゾっ!
それは怖い!
「だか安心しろ!我が探偵チームKZならばこの事件もすぐに解決できるだろう!捜査過程で犯人の狙いも分かるだろうし、そうすればみんなも安心できるだろ?
さあ、どうする?このまま警察が犯人を捕まえるまで1人で怯えて待つか、俺たちで犯人を捕まえてテレビや新聞で目立つか!」
あぁ、やっぱりそうなるのね・・・
でも、確かに犯人の目的さえ分かれば自分に関係ないって安心できるかも・・・
「じゃあ、ここで多数決を取る。この捜査に賛成の者!」
このままだと、ほんとに怯えたまんま過ごしそう・・・
私も賛成にしよう!
・・・これ、絶対に若武術中にはまってるよね・・・
そう思いながら手をあげると、小塚君も手をあげるところだった
ああ、小塚君も若武の術中に・・・
他には黒木君が手をあげていて、合計4票だった。
「よし、じゃあこの事件を探偵チームKZで捜査するぞ!」
若武はかなり上機嫌になった。
そういえば、私と小塚君は若武に言いくるめられたけど、黒木君はどうしてだろう?
聞こうとしたら、翼が先に口を開いた。
「黒木、なんで賛成にしたの?」
「元々気になってたんだ。ここら辺で起きてるし。それで単独で少し調べてた。でもKZで捜査する方が楽だから、賛成したんだ。」
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桜道 あすか - 何回も読んでも飽きません。 (2021年11月27日 10時) (レス) @page3 id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
桜道 あすか - チョー面白い!最高! (2021年11月27日 10時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
天 - ゆいさん» こちらの作品を参考にして、作品作ってます!勝手な真似してすみません!(-_-;)こちらの作品はとても面白くて、いいと思います!←(((上から目線で言うな これからも頑張ってください!(^_^) (2020年4月22日 8時) (レス) id: 617ab3f098 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - すごく面白かったです!キャラクターめっちゃめちゃ似てます!! (2019年11月16日 22時) (レス) id: 7dc54480e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ふるるさん» きゃーーー!! すっごい嬉しい(T_T) 続編の更新頑張る!!(更新遅いかもだけど・・・w) (2018年3月24日 16時) (レス) id: bbfcbf9d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆい | 作成日時:2018年1月3日 20時