第八話「概要」 ページ9
『カルメンの穴あきくつした』
彼等は此処三ヶ月前、活動を開始した。記念すべき活動の第一歩。それは米国。自然遺産グランド・キャニオン国立公園で起きた。真昼間、観光客が賑わう午後三時。皆がグランドキャニオンを見上げていた時。
何の音もせず大きな穴が、グランドキャニオンのど真ん中に大空いたのだ。大砲の弾丸の約五百倍の大きさが一瞬にて空いたのである。
それを目撃した周辺の観光客は「神の所業だ。」と口を揃えて言ったそうだ。失われた箇所の残りキャニオンは存在を無くしたのか、それらしき物は幾ら捜索しても見つからなかったらしく。
其処から彼等は活発に行動し、至る場所に穴を開けているらしい愉快犯である。
そんな凶悪な奴らが今回狙う場所はなんの面白みも無いただの大学であるという。なんとも信じ難い話である。
「え、何故そんな一大事だと言うのに理事長は大学内の人間を外へ出さないのです？馬鹿なんですか？よくそんなんで大学の理事が務まりますね？」
「その必要が無いからですよ。」
私達の会話に無理矢理入る下劣男。の、頭をガリガリと噛む先程の女の子。
「私達、『猟犬』なら皆さん避難もせず一瞬で捕まえる事が可能だからです。」
「猟犬？鼻が良いから？」
「……。私達は国内の全部隊から最高の人材を集め結成された特殊制圧、作戦群・甲分隊です。今回の作戦では私とこの頭を噛んでいる��子さんが特別に彼等の捕縛の為に作戦に参加しているのです。」
「そうらしいのだよ。それに、私は大学の人間を怖がらせたくないのだよ。皆が安心して日常を過ごせる様に。その過程で、私は皆の不安因子をあげたくない。」
「いや言った方が安心すると思うのですが。」
「後、組織の首領は、なんとこの大学の生徒らしいのですよ。」
なんと。それは大変だ。
「その生徒さんは、なんと貴方と話した事がある人なんですよ。だから、中本さん。貴方にお願いしたい事がありまして。」
瞬間、私の危機察知能力は今までより素早い速度で悲鳴をあげた。汗が滲み出て、胃がキリキリし始めた。
「報酬は出ます。ので、一緒に作戦に参加して下さい。」
皆の日常を守る為に、私の日常が犠牲になるとか。最悪じゃない。
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肉塊(プロフ) - 冬斗さん» わーいありがとうございます〜もっと頭悪い小説にするので何卒〜 (2022年7月28日 10時) (
レス) id: 9c26b5fd8b (このIDを非表示/違反報告)
冬斗(プロフ) - そう言っていただいて嬉しいです…！作品いつも楽しく読ませて貰ってます！ (2022年7月28日 10時) (レス) id: 2506e918c7 (このIDを非表示/違反報告)
肉塊(プロフ) - 冬斗さん» いや草。誤字の指摘、ありがとうございます。あと自信を持って下さい。何回も謝る様な事貴方様言ってませんよ( 'ч' ) (2022年7月28日 10時) (レス) id: 9c26b5fd8b (このIDを非表示/違反報告)
冬斗(プロフ) - なってしまいます。うぅ…文章が長くなってしまいすいません…失礼しました… (2022年7月28日 9時) (レス) id: 2506e918c7 (このIDを非表示/違反報告)
冬斗(プロフ) - すいません…自分なんかが初コメでおこがましいと思いますが、第四十七話の「再会」の最後の方で『あの時は彼が』の後が『鮭の飲み過ぎ』になっていました。恐らく『酒の飲み過ぎ』だと思います。このままでは夢主の中で、条野さんがしゃけを飲んで酔う人に (2022年7月28日 9時) (レス) @page49 id: 2506e918c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肉塊 | 作成日時：2021年9月24日 3時
