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「でも…咬み付いたのがただのマムシじゃなく『サクソモアイエプ』だったら……シライシは助かっちゃいないんだろうなぁ。おそろしい」
「なんだい？それは」
アシㇼパの表情が恐怖に染った。
杉本もその恐怖の原因を知りたがっている。
……というか、なんかこんな展開前にもあったよな。
確かあれは『イワン・オンネチェプ・カムイ』の話をしたときか。
私が軍を抜けてすぐのことで、あの時はじめてキロランケと出会ったんだったな。
なんだか、ものすごく前のことのようにも感じるが、昨日の事のようにも思う。
そんな矛盾が、どうしてか心地よい。
そんなことを考えているうちに、アシㇼパが『サクソモアイエプ』について話してくれた。
「日高に住む漁師の兄弟が、ある夏に狩りへ行ったら、何とも言えない強烈な悪臭がして、兄は全身が腫れ上がって動けなくなった。
これはサクソモアイエプ『夏に言われぬもの』と言う大蛇のしわざで、胴体は俵のように太く、その姿を見たものは悪臭で毛が抜け落ち、全身が腫れ上がるという」
「そんな馬鹿な」
「どんだけ臭いんだよ」
あれ？…なんか……。
白石と並んで座る杉本の顔に何となく違和感を感じる。
「『夏に言われぬもの』とは、夏にその名を言うと出てきてしまうから、恐ろしくて口にすることができないという意味だ。だからアイヌ語の『蛇』を指す言葉を、私は絶対言わない」
『へぇ……』
「なんて言うんだよ、アイヌ語でヘビは」
アシㇼパの知識に感嘆の声を漏らすと、隣に座る尾形が小声で問いかけてきた。
……一体何を企んでいるのやら。
アイヌ語なんて特段興味もないくせに。
『……マムシは『トッコニ』だが、ヘビ類一般は『タンネカムイ』だ』
「ほぉ？」
意地の悪い笑みを見せながら髪を撫でつける尾形。
私はどうなったってしーらない。
私は呆れたように頬杖を付き、アシㇼパをからかって遊んでいる杉本と白石を見る。
夏にムックリを鳴らすと蛇が集まるとフチに聞いたことがあるとアシㇼパが言ったおかげで、杉本と白石はピーピーとやかましく口笛を鳴らしていた。
「ぴ——♪」
「わぁああ！！やめろッ」
「アシㇼパちゃんでもここまで苦手な生き物がいたとはなぁ。ぴっぴっ♪」
「やめろッ」
「ぴ——♪」
「やめろッ」
「ぴぴぴっ♪」
「やめろッ」
うるさいなぁ。
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プスメラウィッチ(プロフ) - 私は、尾形百之助を一票します。 (4月1日 23時) (
レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - 見守るセミさん» コメントありがとうございます！！そうなんですよ！！！！もう、みんな良いんですよ！！！！だからめちゃ迷うんですよね！！！！(ˉ ˘ ˉ; ) (3月27日 23時) (レス) id: 14120fce3f (このIDを非表示/違反報告)
見守るセミ - んぬムゥ尊い。マジで尊い。あどうもセミです。おがっちゃんもいいしすぎもっちゃんでもいいどちらを取っても幸せです。ワシはおがっちゃんも好きなんですが、すぎもっちゃんが最推しです。あぁ〜でも、月島さんも捨てがたい、、、 (3月27日 16時) (レス) @page31 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
おほしさま - エクスタシーさん» うわぁーーーー！！！！！！ほんとだぁーーー！！！！！うわ、マジでごめんなさい。今まで全く気が付かなかった…。ご指摘下さり誠にありがとうございます！！！大感謝です！！ｕ ′̥̥̥ ⌑ ‵̥̥̥ ｕ (3月26日 20時) (レス) id: 14120fce3f (このIDを非表示/違反報告)
エクスタシー - 杉本× 杉元○ (3月25日 22時) (レス) @page31 id: 9a0b80f385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おほしさま | 作成日時：2024年3月7日 2時
