1話 プロローグ ページ2
日本の空気を吸うのもこれで最後か。
別に死ぬわけでもないのに私は小さくそう嘆く。
そう。
私は今日ーーーー
アメリカへ行く。
時は遡ること23時間前
私はいつものように起きいつものように一階へ降りた。
確かにいつもと雰囲気が違うような気がしたのは否定しない。
すぐにいつも無口なお父様が話し始める
A父「A、大切な話があるんだ。」
A「え?」
A父「実は、
アメリカに行くことになった。
明日からだ。
これはもう決まったことだ。今日中に学校の方に話をしとくように。」
A「は?」
こうして今に至る。なぜこんなに落ち着いているかと言うと、実は前にもこんなことがあった。というか前こんなことがあったから今ここにいる。
しかし運良く2年ほどだけ。2年耐えれば戻って来れるんだ。
そして私は朝練に行く。
虹村「よっし、終わりだ。集合!」
「「「はい!」」」
コーチ「ーーをしておくように。
あと、えーAから話があるそうだ。」
A「あの実は、、私、アメリカに行くことになりました。
もう決まったことで、明日の早朝出発だそうです。
1年間だけの赴任なので、来年には帰って来られるのですが、虹村さんたちはとっくに卒業しています。
こんな時に本当にすみませんっ、
にじ、むらさんたっ、ち、
あっ、りがとうごっ、、ざいましだっーー。」
バスケ部に戦慄が走る。
「「「は?まじかよ、嘘だろ」」」
中には泣きだす者まで。
一軍のみんなにお礼を言われ、
キセキの世代のみんなには(同学年だけど)
素敵なプレゼントをもらった。
お守り。
私が無事に行って無事に帰って来られるように。
そしてまた巡り会えるように。
そして時がきた。それだけだ。私が帰ってくる頃にはみんな卒業か。卒業してすぐかな。
あぁまた涙が出てくる。
ありがとう。日本。
ありがとう。バスケ部のみんな。
強くなって、戻ってきます。
ーーーーーーーーーー
飛行機が飛び立つ。これで最後。
ふと空港を見ると何やらカラフルな頭。
あぁ、あいつらだ。見送りに来てくれたのか。
ん?何か持ってる?何か書いてある!
「あ」「り」「が」「と」「う」
「が」「ん」「ば」「れ」
どれだけ泣かせる気なのか。
うん、頑張る。
ありがとう、みんな。
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作者名:あゆみん | 作成日時:2018年4月24日 20時