ヒトトキ

＊ ページ10

帰り道。


小次郎は毎回家まで送ってくれるの。

優しいでしょ？笑



他愛もない会話をして

気づいたらもう私の家の前。



『……小次郎』


小｢ん？なんだ？｣


『はい、これ』



小｢？……！、これ、｣


『チョコ！渡すの遅れてごめんね？』


小｢…いや、全然いい｣


『小次郎にはみんなとは違って

ガトーショコラ作ってみたの！

感謝してよ？笑』




ﾄﾞｷｯ



俺だけ……？

それって、





本命……


いや、違うよな。

付き合いが長いからってだけだよな。


勘違いしちまうじゃねぇか、



でも。



小｢…嬉しい。ありがとな！！(ﾆｺｯ｣



ﾄﾞｷｯ

喜んで、くれ…た？







『……いえいえ！！』



小｢もう暗いし、Aは家の中入れ。｣


『はーい笑

じゃ、また明日。

あ、今日一緒に行けなくてごめん。

明日は一緒に行こうね笑』


小｢ばーか。

謝らなくていいんだよそんくらい笑｣



『はいはい笑

じゃ、ばいばい！』






小次郎が私に軽く手を振ってくれたのを確認して私はドアを閉めた。





『……何よ、あの喜んだ顔……///』




私はドアに背をもたれさせ俯き呟いた。




『ばーか…。』






─────────────────────
〜おまけ〜


『ん……？は？何こいつ笑』


小次郎がLINEのホーム画面が

私が作ったガトーショコラになっていた。

しかもその画像の右上に

｢Aが作ったガトーショコラ｣

って書いてある。

『そんな嬉しかったのかな？笑』



ちなみに小次郎は

俺だけみんなとは違うのもらったぞ。

っていうのを自慢したかっただけ笑


このことはAに内緒らしい。




小次郎くんは独占欲が強いらしいですね笑

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