私と、婚約破棄してください。【御影玲王】

婚約破棄 5日目。 ページ7

Aside



＿＿5時間目の授業。

母からのLI○Eで何一つ集中できない。






((玲王の家と話し合い?

いやいや無理無理、逃げたい逃げたい

時間よもっと遅くなれ))







現実逃避した過ぎて時間にまで願ってるとか我ながらやばいと分かってはいるが、とにかく祈りに祈る。それしかない。









＿＿＿ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…。



祈りは届かず6時間目。








「A、6時間目体育だよ早く着替えよ。」





『……うん……。



って待って上のジャージ忘れた!!』







「えっ今日バレーだよ？

そのままだと腕真っ赤になるし、誰かから借りなよ」











さすがに腕真っ赤はキツイし、女子はジャージをみんな着ているためなるべく着たいのが私の本音だ。











時間的にも仲良い子のクラスは行けそうにないから、ギリ間に合うのは玲王と凪がいる隣のクラスのみ。







だが玲王達のクラスと私達のクラスは合同体育であり、女子は皆ジャージを着るため不可。



そうなると残りはジャージを使う人がほぼ居ない男子に限る。つまり玲王か凪。








…もちろん私には、玲王に借りる勇気などなかった。













＿＿＿ここは一か八か。



凪に聞いてみよう。ジャージを今日使わないと願って。



玲王に会ってしまった時のことは考えないようにして、廊下へ出る。









するとちょうどそこには、凪がいた。




ナイスタイミングすぎる私の幼馴染に、心の中でガッツポーズをした。










『凪、体育の時ジャージ使う？

使わなかったら今日私忘れちゃって、貸してほしいな、と思って。』







「ジャージ？
えー別にいいけど、玲王は？」







言われると思った…けど見逃して凪！






『……うーん、ちょっと色々事情があって…？』







「ふーん？俺らバスケで使わないからいいよ。

玲王の理由聞くのめんどくさいしいいや。」




はい、と貸してくれた。


洗って明日返す、と約束して速攻で着替える。










凪のジャージはブカブカで、ずっと微かに香ってくる凪の香りは小さい頃と同じ。



何だかよく分かんないけど安心した。






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〈クラス構造〉



Aと柚が同じクラス



玲王と凪、柚の婚約者が隣のクラス



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【追記】


この作品に順位がつきました！

初の一桁台の順位であり、本当に本当に嬉しいです！


全ては読者様のおかげです。本当にありがとうございます!!



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