彼女と鏡の話−６ ページ33
翌日の朝
私は不安を抱きながら学校に向かっていた
「大丈夫？
体調不良とかにして、学校休んだら？」
一緒に登校していた結衣が整った眉を寄せ、心配している声音で聞いてきた
「うぅ、私は結衣ほど賢くないから
休んだら、授業追いつけなくなるよっ」
私がそう言うと、結衣は一転して呆れた表情を見せる
「…そのくせ塾に行ってないのはどうしてかしらね
ていうか、あの程度なら少し休んでも大丈夫よ」
「うわぁ。あの程度って、ソレ頭良い人のセリフだよ…」
「勉強してないあなたが悪いわ
…それに考えてみたら、あなたが学校に来なかったら
あの幽霊に逢えないじゃない」
真剣な表情でそう言う結衣
ヒドイよこの人…
アレ、見つめられている間はすごく怖いのにっ
とか思って結衣を睨んでいると、学校の校門が見えてきた
昇降口
ここにも当然のように鏡が設置してある
私はそこに自分の姿が映らないよう
また、目をそこに向けないように慎重に行動した
しかし．．．
「ど、どうしようっ結衣！
あの鏡の横を通らないと上に行けないよぉ」
今にも泣きそうな声を上げた私に周りにいた生徒達は不審そうな目を向けてくる
なので、自然と小声になった
同じように小声で結衣が言う
「通るしかないでしょ
てか、通れ」
「め、命令！？」
…しぶしぶ、横を通り過ぎようとした
視界に『あの子』が映る
「ひっ」
条件反射のように固まる
そんな私の耳に
「優希」
と結衣の声が届く
それで、硬直が解けた
だから目を鏡に向けないように進み出そうとした
＿＿＿なのに、
足に痺れるような冷たさの『何か』が触れた
それが何なのか理解する前に、私の視界が大きく揺れ…
「ひゃあっ」
コケた
「…何もないところでこけるって、優希でそんなドジだっけ？」
本日２度目の呆れた表情の結衣の声が聞こえた
「ち、違うよ！
何かが足を触ったんだよ！」
周りの生徒の目を気にせず、私は反論する
私の言い分に疑わしげな目を向け、結衣が近づいて来た
「へぇ、、、なっ！？」
そして、結衣の視線が私の足にいったとき、
彼女の表情が驚愕へと変わった
そして、すぐに険しいものになると、
私を引っ張って、保健室へと直行する
「？」
訳が分からない私は自らの足を見る
「っ！」
――――そこには、手の形をした青紫の痣(あざ)があった
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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寒極氷化(プロフ) - とらさん» いやぁ、ＣＭみたいな猫だったら私は嬉しいですけどねｗｗ それに、ガン付けている黒猫も可愛い！！！！ (2014年6月10日 17時) (
レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
とら - それでも黒猫のよく顔を見た人によれば｢ガン付けてる｣とのこと、確かにシャムとかよりもきつく見える、CMみたいな｢鯛食べたい｣との要求はないが(笑) (2014年6月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 76e6498593 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - とらさん» それはすごく羨ましいしですね！ 私なんか、何回逃げられたことか…(T_T) (2014年6月9日 18時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
とら - 確かに黒猫の不吉な噂は聞きますが自分にしてはその辺にいるただの猫ですね、黒猫に何回絡まれてきたのやら (2014年6月7日 20時) (携帯から) (レス) id: 76e6498593 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - アリスさん» ホントですかっ 自分ではどうもそう思えないので、そう言ってもらえるのは嬉しいです (2014年6月2日 17時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒極 氷化 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/
作成日時：2013年11月10日 0時
