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数日後。
バイトから帰ると、母の店の看板は消えていた。
急に休みにしたり、客の入り方によっては早く閉店してしまうこともあるので別に驚きはしない。
家にいるのか。
大人しく寝ててくれてれば良いんだけど…
そう思いながらドアを開けると、玄関には見慣れない男性物の靴があった。
「おい、誰か来たんじゃないのか？」
「やだ、もうこんな時間。
娘が帰ってきちゃったかも」
「娘か。じゃあ娘も一緒に…」
「何バカなこと言ってんのよ」
吐き気がして、そのまま家を飛び出した。
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ひたすら歩いて、気がつけばバイト先まで戻って来てた。
当然、店にはもう誰もいなくて真っ暗だけど。
どうしよう。
とても今日は帰る気にはなれない。
隣のファミレスに入ろうかな。
何も食べたくないけど、ドリンクバーで粘れるだけ粘ろうか…
「Aちゃん？」
手越くん。
この状況で会いたかったような、会いたくなかったような…
「今バイト終わり？…って、遅くね？」
『あ、うん。忘れもの取りに来て。
だけど、もう誰もいなかった』
咄嗟に嘘をついた。
「そうなの？大丈夫？」
『うん。どうしても今日必要な訳じゃないから』
「そっか。じゃあこれから帰るの？
また駅まで一緒に行こっか」
『うん…』
これからファミレスに、なんて言ったらおかしいよね。
「Aちゃん？
良かったら、うち来る？」
私の曖昧な態度に手越くんは何かを感じとったらしい。
「言ってなかったっけ。1人暮らしなんだ、俺」
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1Kの小さな部屋はきちんと整頓されていて、それほど窮屈な印象は受けなかった。
壁には私の描いた絵が、わざわざ小さなフレームに入れられて飾ってあった。
高校に入ってすぐ、ご両親が実家のある広島に行くことになって、手越くんだけこっちに残ったらしい。
手越くんはそんな家庭の事情を教えてくれたけど、私はどうしても自分の家のことを話す気にはなれなかった。
「そういえば、今日フットサルだったんだけど…」
何かあった事は絶対に察しているのに、何も聞かないでいてくれる優しさにまんまと甘えていた。
「あーもうこんな時間。終電、大丈夫？」
『あ、うん…』
そうだよね。
いつまでもここにいていいわけではない。
「それとも、泊まってく？」
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なのはなさいた(プロフ) - 初めて読ませて頂きました！すごく面白いです！楽しませていただいてありがとうございます！！ (2020年6月5日 0時) (
レス) id: 9a9c48371e (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - 大変失礼致しました。 (2020年5月9日 20時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ラークさん» 申し訳ありませんが、そちらの作品は私の作品ではございません。 (2020年5月9日 18時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - こちらからすみません。Secret Love、シゲアキ先生と恋をします、のパスワードを教えていただけますか？よろしくお願いします。 (2020年5月9日 17時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 彩耶さん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました！また機会があればよろしくお願いします。 (2020年3月10日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年2月10日 13時
