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「は？何が？」
とか言いつつ、あのコと言われてすぐにAちゃんの顔が頭に浮かぶ。
「まさか、付き合ってるなんて言わないよね」
「付き合ってないよ」
「そうだよね。
みんなの物だから彼女は作んないんだもんね」
あー…
そういや前にそんな事言ったな。
「とにかく、あのコは祐也とは住む世界が違うんだよ。
祐也は遊びのつもりでもああいうコは本気にしちゃうよ？」
エマは立ち上がってそのまま帰って行った。
遊びじゃねーし。
てかわざわざそんな事言う為に待ち構えてたのかよ。
少しイラつきながら部屋に帰ると、Aちゃんが描いた絵の中の俺と目が合う。
あまり深く考えず、Aちゃんと一緒にいたいとかもっと話したいとかいう思いだけで行動してたけど、エマに言われて初めて気付かされた。
エマには何度か付き合ってほしいと言われ、その度に断ってきた。
それはエマだからとかではなく、これから先特定の誰かと付き合うという事を全く考えられなかったから。
だけどもし、Aちゃんが俺の彼女になりたいって言ったら…
そうなったらエマはどれだけ怒って傷付くだろう。
お互い様とは言え、今まで中途半端に深い関係にあった事を今更ながらに後悔し始めた。
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──side YOU──
「何よこれ…
絵描けたら祐也に優しくしてもらえるわけ？」
昼休み。
完成した絵を持って屋上に向かっていると栗原さんに呼び止められた。
手越くんに渡すはずの絵は、栗原さんの手に握られていた。
「祐也とは何も無いって言ってたよね？
私、調子乗るなって言ったし」
『だから、手越くんとは何も無…』
一瞬何が起きたか分からなかった。
徐々にほっぺたがジンジンしてくる。
痛ったぁ…
栗原さんは絵を両手で破りそうな素振りを見せて、でも結局そのまま床に投げつけた。
「エマ、行こ…」
大崎さんに肩を支えられる様にして戻っていく姿を見送って、絵を拾う。
すこしシワになっちゃったけど、無事だった。
破らないでくれてありがとう。
栗原さんはもっともっと傷ついてしまうかもしれないけど、怒られてもぶたれても、やっぱり私は手越くんにこの絵を渡しに行きたいんだ。
握りしめられて折れ曲がってしまった部分に軽く手でアイロンをかけて、手越くんが待つ屋上へ向かった。
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なのはなさいた(プロフ) - 初めて読ませて頂きました！すごく面白いです！楽しませていただいてありがとうございます！！ (2020年6月5日 0時) (
レス) id: 9a9c48371e (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - 大変失礼致しました。 (2020年5月9日 20時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ラークさん» 申し訳ありませんが、そちらの作品は私の作品ではございません。 (2020年5月9日 18時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - こちらからすみません。Secret Love、シゲアキ先生と恋をします、のパスワードを教えていただけますか？よろしくお願いします。 (2020年5月9日 17時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 彩耶さん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました！また機会があればよろしくお願いします。 (2020年3月10日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年2月10日 13時
