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第372話 ページ32

カカシside









カ「っ!止まれ!」







藍「先輩!あれは…!」







カ「あぁ……。麒麟…。


間違いない、あれはAだ」








忍「あれが………」








忍「もう尾獣じゃないか…」









A……………








苦しそうな鳴き声があたりに響き





真っ赤な瞳からは青い涙…………









凛々しく立派な姿をしていても





その表情は切なく





もう亡き者達に何かを伝えるように





天に向かって鳴き叫んでいる……









Aの声にならない声が胸を締め付け






俺の知らないところで苦しんできたんだと



身にしみて伝わってくる…









藍「どうしますか先輩」





忍「これじゃ近づけない…」









カ「あれは……」









麒麟のそばで横たわっているのは…









藍「自来也様の弟子であった、くノ一ですね…」







カ「そうか………」







藍「このままでは…………っ…!」






カ「っ!A!」









断末魔のような卑劣な雄叫びを最後に



麒麟のチャクラが消え、キラキラと青い鱗が消えていく…









カ「チャクラぎれだろう…。



いったいどれほどの力を一度に放出したんだ…」









藍「あっ!先輩!Aさんが!」









リンが叫ぶ方に目をやると







力尽きたように頭から落ちてくるAの姿…







麒麟の鎧が剥がれ、A自身が現れたんだ…









カ「A!」









忍「カカシさん!うかつに近づくのは危険です!」









仲間の声など気にも止めず、Aを受け止めに走った…









カ「っ…。………………A…」









抱きとめ、腕の中で気を失っているAは





眠っていても涙を流し続けている…









藍「この方が…………青月一族末裔の………」









カ「A………………」








やっと触れられた……






約20年ぶりに触れられた……







久しぶりのAの体温…







その僅かな体温が俺の胸を締め付けた…









カ「帰ろう。A………。」








忍「この方はどうなされますか…」







カ「雨隠れの天使…………。



雨隠れの人々の信頼が厚い方だ。

ここの人に弔って貰おう…」








俺は軽い体を背中に背負い



浅い息遣いを耳に故郷へまっすぐ向かっていった…

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名無し64165号(プロフ) - 壊音=銀魂LOVE♪の神紫ダヨさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年10月9日 23時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
壊音=銀魂LOVE♪の神紫ダヨ - ここからエドテンセイの場面ですよね更新頑張ってください! (2018年10月8日 20時) (レス) id: db7414564c (このIDを非表示/違反報告)
名無し64165号(プロフ) - はるかさん» はい!応援、よろしくお願いします(^O^) (2018年10月8日 17時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - 名無し64165号さん» ありがとうございます!楽しみにしています! (2018年10月8日 17時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
名無し64165号(プロフ) - はるかさん» はい!書くつもりです! (2018年10月8日 16時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤砂晋助 | 作成日時:2018年10月4日 22時

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