失われた愛に滴る青い涙8

第369話 ページ29

貴方side









マ「人は愛情を知った時、憎しみのリスクを背負う。



そのいい例がお前とサソリ…。」








貴「っ…お前……！」








マ「だがその強さも、


サソリとの間にできたあの子によってかき消された…





母親になったお前は精一杯の愛情を注ぐべく、


憎しみを消していった…」







こいつ………さっきから何を……









マ「確かに小南を殺ったのは俺だ。



狙いは３つ。



第一、輪廻眼を取り戻すため。


第二、姉を失えばお前の力を再び引き出せるからだ。


第三、小南しか知らないお前の記憶の封印術を知るため…」









貴「私の…………記憶…？」









マ「サソリしか見えていなかったお前は

さほど気にも止めていなかっただろうが…




思い返してみろ。




俺が最初にお前を連れて行った場所。


イタチに言われた言葉。


サソリがお前から遠ざけていた木の葉。


カカシの存在。


全く似ていないお前達姉妹」








貴「っ！」









マ「不思議に思わなかったのか




お前は元々、木の葉の忍で第三次忍界大戦で殉職者とされた


だが弥彦達に助けられ、小南に自分から封印を頼んだ


その際に上書きされた今の記憶。



お前とカカシはかつて、お互いに愛し合った恋人だ。



その事実はサソリを苦しめていた。


それでもなおサソリはお前を思い


カカシにお前を託して死んでいった」









貴「っ…！



そんなはずない………




そんなわけない……………





信じない…………！」









マ「ならば信じてもらう。






………解、！」

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