失われた愛に滴る青い涙2 (ページ7)

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第54話ページ7

貴方side

貴「間に合った…」

オ「カ、カカシ！A！どうして？！」

カ「ま、お前みたいな泣き虫忍者一人に任せておけないでしょ」

オ「カカシ…」

忍「白銀の髪にその白光のチャクラ刀…

まさかお前、あの木の葉の白い牙？！」

カ「これは父の形見だ」

オ「はっ！(カカシ、お前…)」

忍「なるほどな。白い牙のガキか。ならビビる必要はねぇな」

忍の姿は消える…

だけど私にはチャクラが見えている…

カ「匂いは完全に消されてる……。A、後ろを頼む」

貴「了解」

３人で背中合わせになり気を張り巡らせる…

カ「っ！オビト！前だ！」

貴「！」

オ「な！」

カカシの声にオビトの方を向く

シャキン…

人間の皮膚が切り裂かれる音…

貴「カカシ！」

カ「っく…！目が…！」

オ「カカシっ！」

カ「っくぁ！うぅ！」

オ「カカシ！大丈夫か？！」

貴「はっ！カカシの血の匂いで…！」

カ「いや…A。敵のやつ、かなりのやり手だよ」

貴「え？」

カ「俺の血の匂いのついたクナイはちゃんと捨ててやがる…」

カチャ…

足元を見ると赤いクナイが落ちていた…

貴「っ…」

カ「また目にごみでも入ったのかよ…。忍が泣くなっての…

まだ死んだわけじゃない…気を抜くなよ」

オ「(ｶﾀ)…ｸﾞｽﾞﾝ…」

貴「っ！ここ！」

写輪眼で見えるチャクラが目の前に…

キン！

響く金属音…

忍「(なぜだ…なぜ見える…)」

動揺してる！今のうちに！

貴「火遁・豪火球の術！」

カ「A！」

オ「すまねぇ…A…」

貴「いいから！オビト泣かないで！」

オ「あぁ…！」

グサ！

貴「！」

振り返ると…

忍「なぜだ…！見える…わけがない！

あの小娘といいお前といい…なぜ……はっ！

…なんだ…その眼は………！」

カ「オビト！お前…！」

ドサ…

オ「ここは！仲間は、俺が守る！」

カ「オビト…、お前、その眼…」

オ「あぁ…。これが写輪眼見てぇだ…。Aもこんなふうに…」

カ「…っ…」

貴「カカシ、眼…」

カ「どうやら左眼はもうダメそうだな」

貴「…」

カ「そんな顔すんな、A。

…リンからもらったこれがある。

応急処置ならすぐできる。

リンを助けに行くぞ」

貴「(コクン)」

オ「おう！」