私立バカレア高校〜君に笑顔を〜

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ーカトレアsideー

小｢文恵、壁の落書き全部消し終わったよ。」


文「ありがとう。
次、机とか教室の中お願い。」


小｢了解。」


小百合が部屋を出るのと入れ違いに沙耶が入っ

てきた。


沙「文恵、校門のプレート替えたよ。

馬鹿田高校のプレートどうするの(・_・?)

あと、机とか。」


文「カトレアの倉庫に持っていくわ。

明日、粗大ゴミの日だから。

プレートは炭にして冬際で使うって。

確か、校庭にトラックが止まっているはずだか

らそれに乗せといて。｣


沙「分かったわ。」


沙耶が部屋を出ていこうとすると、誰かがボ

ソッと呟いた。


沙「何か言いました？」


沙耶は、ソファーで寝転び音楽を聴いてい

るAのところに行き聞き返した。


だが、Aは音楽を聴いているからなのか

聞こえていないらしく答えない。

沙耶は、イヤホンの紐を引っ張った。


沙「何か言いました？」


沙耶は、もう一度聞き返した。

Aは体を起こしながら言った。


あ「勝手に人の物捨てない方がいいと思います

よ？生徒会長さん。」


Aは、沙耶の後ろに来ていた文恵に目を

向けながら言った。


文「……。」


文恵はなにも言わなかった。

代わりに沙耶が言い返した。


沙「改善するのに不必要な物を捨てて何がいけ

ないの？」


あ「馬鹿田の生徒に許可とりました？」


沙「そっ…それは…。」


あ「まぁ、あなたたちがどうしようと、私には

関係ないし。それに、馬鹿田の生徒と揉めて責

任負うの生徒会長だから、どっちでもいい

し。」


そう言うとAはイヤホンをはめまた、

音楽を聞き始めた。


文「………。」


沙「文恵、気にしなくていいよ。

馬鹿田の生徒と揉めてもそれは、仕方ないよ。

だって価値観が違うから。

揉めても文恵のせいじゃないよ。」


沙耶は、文恵を励ますように言った。


文「沙耶、ありがとう。」


文恵は、微笑んだ。

それを見て、沙耶は安心したように笑い返して

部屋を出ていった。

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