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第6話 ページ7

「スキンケアもしっかりしないといけないわね」
『まだ俺若いし、いらなくない?』
「確かに今のところは心配いらないかもしれないけど、後々必要になるわ」
「思春期が始まるから」


思春期···。


「これから肌荒れするかもしれないから、肌の手入れはしっかりとしておきなさい」


モデルで肌荒れしてたらまずいもんね。


「思春期かぁ、トワもそんな歳になったんだね!」
「トワは反抗期とかあるのかな??」
『あーどうだろう?』
「今のところ、アクアもルビーも反抗期来てないからなんとも言えないわね」
「反抗期の子との仕事は大変そうね···」
「なんとなく、トワは心配しなくてもいい気がするんだよなぁ」


反抗期が来るか来ないかはなんとも言えないけど、大事な家族に反抗する自分は少し嫌かも。


「あ、そうだ!トワ!これあげる!!」
『···これ、姉ちゃんが大事に持ってたママの形見じゃん!!』
『要らないよ!!』


姉ちゃんが差し出して来たのは姉ちゃんが大事にしていたママのヘアピンだった。


「いーのいーの!トワ、ヘアピンとか持ってないでしょ?」
「これ、スキンケアするとき使いやすいよー」
『いや、本当に要らないって!!』
『気持ちだけでいいから!』


確かにヘアピンなんて持ってないけど、買えばいいし!!


「トワ、聞いて?」
「···このヘアピンをね、付けてメイクするとママが側にいるって思えるの」
「ルビー可愛いよってママが言ってくれてる気がするの」
「だから、トワもママから可愛いって、かっこよくなったねって褒めてもらって欲しいの!」
「きっとすっごい自信になるから!!」
「憂鬱なときも支えてくれるよ?」
「···だってママだもん!」


···本当にいいのかな?貰っても···


「確かにママも大事だけど、たった1人の弟も大事で心配なの!」
「ね?トワ!貰ってくれる?」
『···本当に良いの?』
「もちろん!未来のアイドルに二言はないよ!!」
『ありがとう···姉ちゃん!』
「どういたしまして!」


そう言って姉ちゃんは俺に抱きついてきた。


『姉ちゃん、同級生の男子に同じことしちゃダメだよ?』
「可愛いトワにしかしないよ!」
『信用出来ない···俺、姉ちゃんの方が心配』



「···トワに反抗期が来たとしてもルビーにはいつも通り接してそうね」



母さんがボソッと独り言のように言った。

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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時

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