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第45話 ページ45

「黄瀬、助かったのだよ」
『そりゃー、良かったっス···』


緑間くんに貸していたロケットペンダントがやっと返ってきた。


「緑間くん、結局黄瀬くんから借りてたんですね」
「返ってきて良かったねー黄瀬ちーん」
『そうっスね···とにかく集中出来なかったっス···』
「なるほど、だから今日の黄瀬は練習に身が入ってなかったんだな?」
『うぅ···すんませんっス、赤司っちぃ···』


バスケ部のいつメンと下校している最中である。
みんなハードな練習で疲れているが、俺は色んな意味で疲れた。


『ところで、緑間っち!中の写真、見てないっスよね?』
「······あぁ、見てないのだよ」
『···なんスか、今の間』
「······」


······。
え、見たの?マジで?
完全に「見ちゃいました···」みたいな反応してるよね?


『ちょ、本当のこと言ってほしいっス!!』
「見ていないと言ったら、見ていないのだよ!!」
『本当スか!?信じていいんスね!?』
「黄瀬君、そんなに見られたくない写真が入ってるんですか?」
『え、いやぁー、別にそういう訳じゃないんスけどぉ···』


黒子くんの言う通り、正直見られたくない。
でも最悪、写真を見られたとしても関係性さえバレなければいいかな···。


「なー、黄瀬ってよォー···何人家族なんだ?」
『え?えっとぉ···』


青峰くん!?何を言い出すの!?
この話の流れで家族構成の話になるってことは、やっぱり緑間くんと青峰くん写真見た感じかな!?
···マジか。


『母·兄·姉っスね···』
「黄瀬の母ちゃんってどんな見た目してんだ?」
「お、おい!青峰!」


完全に見たな、写真。
緑間くん、焦ってるし···。
···どーしようかなぁ?


『そうっスねぇー、見た目は···明るい茶髪のロングでゆるく巻いてるっス!』


うん!
間違ったことは、言ってない!
血は繋がってないけど母親だからね!


「あ···?茶髪?」
『そうっスよ!ところで、青峰っちに兄弟いないんスか?』
「俺はひとりっ子だよ···ついでに言うとテツと赤司もひとりっ子だ」
『へー、そうなんスかぁー···赤司っちとか妹弟居そうって思ってたんスけど···』
「俺は、父だけだよ」
「幼い時に母を亡くしてしまってね」
『え、あ、そうだったんスか···すんませんっス···』
「昔のことだ、気にしてないよ」


気にしてないって言ってるけど、凄く辛そう。


『無理、しないでくださいっス』
「え?あ、あぁ、そうだね···ありがとう」

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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時

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