第33話 ページ34
目の前には、ぴえヨンさんの着ぐるみを着て、虚ろな目をした姉ちゃんとかなちゃんがいる。
「本当にこの格好で踊るの···?」
『姉ちゃん、ファイト!!かなちゃんは···生きてる?』
「···コラボ企画変えない?」
『もう撮影始まるから無理だね』
これから姉ちゃん達は、ぴえヨンさんとのコラボ動画の撮影をする。
そして、俺はその撮影の手伝いをしている。
灰崎くんに殴られたことを母さんに黙っていたら、ペナルティーとして姉ちゃん達の手伝いをすることになった。
今は殴られた顔の腫れが中々引かなくて、モデルや役者の仕事をしていない。
だから、暇つぶしに調度いいなぁと思ってたけど···
【ぴえヨンブートダンス1時間ついてこれたら素顔出してヨシ!】
というのは中々鬼畜な企画ではないだろうか??
まぁ、そもそもこの案を出したのは俺なんだけどね!!
「撮影始めるヨ!」
···酸素缶、準備しておいた方がいいかも。
ぴえヨンブートダンスを踊る姉ちゃん達を眺めながら、ふと思い出した。
『大我くん、元気かなぁ?』
思い返してみれば、大我くんって俺の恩人だよなぁ。
クラスの男子の中で孤立してた俺とずっと一緒にいてくれたんだもん。
アメリカに引っ越さなかったら、大我くんと親友になれてたのかな?
···また、会えたりするかな?
いや、そもそも俺の事なんかもう覚えてないかもしれないなぁ。
···久しぶりに会ってみたいなぁ。
「はい、お見事!着ぐるみ取って自己紹介どうぞ!」
···気づいたら、1時間経ってたらしい。
凄···!姉ちゃんとかなちゃん、ぴえヨンブートダンス踊りきっちゃった。
「いや、凄い凄い」
「ホントは編集して1時間やった事にしようと思ってたんだけど、マジでガチったね」
「視聴者には伝わらん事だけどさ、やっぱ現場の人間は見てるワケで、僕は君等好きよ?トワ君もそう思うでしょ?」
『うん!!俺も姉ちゃんとかなちゃんのこと、好き!!』
2人とも、嬉しそうな顔してる。
「あっ、大事な事聞き忘れてた」
「二人のユニット名とかあるの?」
「「あー···」」
「もうルビーが好きに決めていいわよ」
「いいの?えっと、じゃあ私達の名前は【B小町】!」
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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時