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第31話 ページ32

「後のことは彼らに任せて、黄瀬君は保険室に行きましょう」
「きーちゃん、早く行こう?」
「黄瀬ちん、立てるー?おんぶしよーかぁー?」


このまま、体育館から出るのは負けたみたいで嫌だなぁ。


···うん!
灰崎くんと決着つけてから、保険室に行こう!


『3人とも、心配してくれてありがとうっス!でも、灰崎くんとお話したいから行ってくるっスね!』
「え?ちょっと、きーちゃん!?」


俺は虹村先輩·赤司くん·青峰くん·緑間くんに囲まれている灰崎くんの元へ向かった。


『灰崎くん!』
「あ"ァ?」


うわ、さっきより機嫌悪い。


「星野、大丈夫か?」
「黄瀬、保険室に行って頬を冷やしてこい。」
『んー、大丈夫っス!!』
「どこが大丈夫なのだよ!!痛々しいのだよ!!」
「黄瀬ェ、保険室にいかねぇと二度と1on1しねぇぞ!」
『ぇえ!?それは嫌っス!!でも、灰崎くんと喋らないといけないっスから···』


適当に4人を宥めて、灰崎くんに向き合う。


『···俺、友達いないんスよ』
「···は?」
『いや、今はいるっスけど、小学校のときに友達がいなかったんス』
「···殴られて頭おかしくなっちまったのか?」
『女の子にはモテてたんで、普段は女の子と一緒に居たんスけど···教室に男の子しかいなくなると、俺だけハブられたり、悪口を目の前で言われたり、無視されたり···いじめみたいなのをされてたんスよ』


···ん?


『···あれ?いじめみたいじゃなくて、いじめじゃねぇスか?』
「俺に聞くな!アホ!!」


えぇ、俺っていじめられてたんだ···。
今、気づいた。
···まぁ、過ぎたことだし。


『それで!いじめられてるような奴と仲良くしてくれる子なんていない訳っスよ!だから、友達がいなくて···』



『喧嘩するのも初めてなんスよ!!』



「「「「「···は?」」」」」


『友達が居ないのに喧嘩なんてしようがないじゃないスか!!だから、今日の灰崎くんとの喧嘩が人生で初めての喧嘩なんス!!俺、今凄いワクワクしてて!喧嘩ってこんな感じなんだって感動してる最中なんス!!それで···これからも俺の喧嘩相手になってくれないかなぁって思ったんスけど···どうスか?』

「······気持ち悪ぃ······帰る······」
『えっ、ちょっと待ってっス!返事くださいっス!!』
「嫌に決まってんだろ!!馬鹿!!」




灰崎くん帰っちゃったし、この喧嘩は俺の勝ちってことでいいのかな?

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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時

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