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第30話 ページ31

「うぃーす」


1軍の体育館に怠気な声が響いた。


···1軍の体育館にあんな感じで入ってきていいの?
虹村先輩とか赤司くんに殺されないの?
というか···部活動の開始時間、とっくに過ぎてるんだけど。


そもそも、あの子誰?
見たことないけど、1軍の体育館に入ってくるってことは1軍の子なんだよね?


ジーッと謎の少年を見つめていると、


『え···』


···舌舐めずりをする謎の少年と目があった。


今、目があったよね!?
俺の事見ながら、舌舐めずりしたよね!?
何!?気持ち悪いんだけど!!


「お前だよなぁ?星野永羽愛瞳(トパーズ)っつー変な名前してる奴」


しかも、話しかけてきたぁ!!


『そうっスけど···君の名前は、なんて言うんスか?』
「俺かぁ?俺はなぁ、灰崎祥吾っつーんだよ」


···ママがくれた大事な名前を馬鹿にした割に、


『どこにでも居そうな名前してるっスね』



「あ"ァ?」



···自分だって名前を馬鹿にされたら怒るくせに、なんで他人の名前を馬鹿にするのは平気なんだろう?


「もう1回同じこと、言ってみろよ」


変な名前だけど、ママがくれた大事な名前を馬鹿にされるの···許せないなぁ。


『···だから、どこにでも居そうな、在り来りで面白みのない名前してるねって言ったんスよ』


灰崎くんの顔が怒りに染まっていく。


「んだとゴラァ!!」


灰崎くんが右腕を振り上げた。


···これ、殴られるわ。


「黄瀬ェ!!避けろ!!」


いや、青峰くん。
この距離でどうやって避けるの?
絶対無理よ?


ドゴッ


『っつぅぅ···痛ってぇ···』


左頬に灰崎くんの拳がヒットし、体が吹き飛んだ。


···なんで、顔殴るんだよ!!
せめて、腹じゃね?
顔に殴られた跡とか、目立つじゃん!!
俺、モデルだよ!?


「きーちゃん!大丈夫!?」
「黄瀬君!大丈夫ですか!?」
「黄瀬ちん、生きてるー?」
『生きてるっスよぉ!!』


桃井さんと黒子くん·紫原くんが駆け寄ってきてくれた。
桃井さんに関しては、泣きそうになってる。
···優しい子だなぁ。


「灰崎、テメェ!!」
「落ち着くのだよ、青峰!お前まで殴ろうとして、どうするのだよ!!」
「灰崎、何をしたか分かっているな?」
「部活に遅れて来ておいて、星野を殴るなんて良い度胸してんじゃねぇーか」


青峰くん、赤司くん、虹村先輩、顔怖すぎ。
緑間くん、その人達を止めて!?

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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時

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