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第23話 ページ24

1軍のきつい練習を生き延びて、クタクタで家に帰り、リビングでのんびりしていた。


「トワ、今からお客さんが来るわ」
『え?今から?』


もう、夜の9時なんだけど···。
平日だし···。


あれ?
そう言えば、兄ちゃん·姉ちゃんって帰ってくるのこんなに遅かったっけ?


『兄ちゃん達、帰って来ないねぇ』
「もうすぐ帰ってくるわ、お客さんを連れて」




机の上には契約書が置かれている。
この契約書見るの、3回目だなぁ。
契約書には、有馬かなという名前が記入され、有馬の判子が捺されている。


「苺プロへようこそ、歓迎します」
「頭では駄目って分かってるのに、何で私はいつもこう···!」
「一緒に頑張ろうね、先輩」


天才子役と呼ばれた、有馬かなが苺プロの所属タレントになった。
なんでも、姉ちゃんとアイドルをやるらしい。


「まさか、本当に引っ張ってくるとは···どんな手を使ったの?」
「別に、ただの人読み」
「有馬かなは共感力が強くて圧しに弱い」
「性格上、泣き落としやゴリ押しが有効かなと思って試したら案の定だっただけ」
『···怖』
「俺は悪いことしたとは思ってない···別に、嘘はついてないんだし」


まぁ···確かに?


「まぁ···元·天才子役っていう今や何の意味もない肩書が、元·天才子役のアイドルに変わっただけ」
「どのみち何かしらのカンフル剤は必要だったし···」
「自分を納得させるのに必死だねー」


有馬さん可哀想なんだけど···。


「それに、アイツと同じ事務所になれば一緒に仕事する機会も増える」
「何か盗める技術があると思うのよね」


有馬さんのそういう所、好きなんだよなぁ。
やっぱり、尊敬しちゃうなぁ。


「ねぇ、アクアって次の仕事とか言って入ってないの?」
「ん···あるにはあるよ」


え?そうなの?


「ん?何か渋い顔···」
「······」


え、また俺だけ何も聞かされてないパターン??


「これ」
「どれどれ」
『あ!俺も見たい!』


「えっ、アクアが恋愛······」


『えぇぇぇぇ!?恋愛リアリティーショー!?』
「なんでそんなに驚くんだよ?」
『なんで毎回、俺だけ教えてくれないの!?兄ちゃん酷い!!』


「···ちょっと待ちなさい!なんで黄瀬涼太がアクアのことを兄ちゃんって呼ぶのよ!?」
「俺の弟だから」
「はぁぁぁ!?」


···やべ、有馬さんに自己紹介し忘れてた。

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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時

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