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第14話 ページ15

今日は帝光中の入学式。
俺は中学生になり、今日から帝光中に通う。


「ねぇ、あれって黄瀬くんだよね!!」
「嘘だろ!?あれ、キセリョじゃね!?」
「え?嘘!?本物!?」
「マジで!?」
「同じ学校とかラッキーすぎない!?」
「キセリョと同じ学校とかヤバすぎ」
「えぇ!?これから毎日、推しを拝められるの!?」
「今なら私、死ねるかも···!!」
「ヤバくね??カッコよすぎでしょ??」
「顔面偏差値高すぎ!!眩しすぎて近寄れない···」


校門から校舎までの道だけでも、このざわつき···。
俺って思ったより有名人なのかも···??
これだけの人が俺の事知ってたら、母さんの言い付け、ちゃんと守んないといけないなぁ。


黄瀬涼太のイメージを崩すようなことはしないこと。
女の子との距離を平等に適度に取ること。
何かあったらすぐに連絡すること。
もちろん、口調も崩しちゃダメ。
いつでも黄瀬涼太(仕事モード)でいなきゃいけない。


難しくはないけど疲れるなぁ。
しょうがないかぁ。


···とりあえず、歩き疲れたから早く教室に行きたい。




『おはようっス!』


元気に挨拶をして教室に入り、自分の椅子に座る。


「···モデルの黄瀬くんだよね!?」
「本物だよね?」
『そうッスよ!よくわかったスねー』


自分が黄瀬涼太であることを認めると、女の子達が俺の席の周りを囲み始める。
俺は何も話していないのに、女の子同士で勝手に話が進む。
···この会話に俺って必要?


「黄瀬くん、なんでこの席なの?黄瀬ならもっと窓側じゃない?」


あぁ、必要みたい。


確かに···五十音順で席が並んでるみたいだから、黄瀬ならもっと窓側だけど、俺、星野だからなぁ。


『黄瀬涼太っていうのは芸名で、本当の名前が星野永羽愛瞳(トパーズ)って言うんス』
「へー、本当は星野くんなんだ···」
『あ!でも、俺のこと呼ぶときは今まで通り黄瀬涼太の方で呼ばれたいっス!!』
「分かった!よろしくね、黄瀬くん!!」


これから毎日、女の子に囲まれて過ごすのかな?
小学校のときみたいに、男友達出来なそう···。
嫌がらせとかされないといいなぁ。


俺が話さなくても、女の子達の会話は止まらない。
先生早く来て、ホームルーム始めてくれないかな?
そうしたら、女の子達自分の席に戻るよね??

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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時

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