検索窓
今日:5 hit、昨日:35 hit、合計:19,729 hit

第11話 ページ12

「ねぇどう?やっぱ大事な日はオシャレしなきゃだよね!」
「可愛いわよ」
『うん!超可愛いよ!』


今日は姉ちゃんが、スカウトされたグループのライブを見学する日。
ライブしてるアイドルより、見学する姉ちゃんの方が目立っちゃうんじゃないかってくらい可愛い。


「ルビー······貴方本気なのね?」
「貴方がこれから入ろうとするアイドルの世界は、大変なところよ?」
「売れなくて惨めな思いをするかもしれない」
「給料面でも厳しい、私生活は常に他人の視線を気にしながら送ることになる」
「ストーカー被害なんてそこら中にありふれた話」
「それでも···」
「当たり前だよ!!」


母さんの話を姉ちゃんは大声で遮った。


「私がんばる」
「だってなれるんだよ!やっと私もアイドルに······絶対ママみたいになるんだ!」


眩しいなぁ。
姉ちゃん、凄く眩しい。
ママみたいだ。


「······本気か?」
「本気だよ!」


「···ならそのグループに入るのはやめなさい」
「えっ······なんで?私本気でアイドル···」
「本気ならウチの事務所に入りなさい」
「苺プロは十数年ぶりに新規アイドルグループを立ち上げます」


え?


『えぇぇぇぇぇ!!』
「なんでトワが驚くんだよ?」
『なんも聞いてないよ!兄ちゃん!!』
「···忘れてた」
『酷くね!?』




「それでここに、割印を捺して」
「わりいん···よく分かんないけどココに捺せばいいんだ?」


新規アイドルグループを立ち上げるという事実に頭が追いつかない。
先に俺にだけ教えてくれても良かったじゃん!!
母さんと兄ちゃん酷い!!


「はい、これでルビーは苺プロ所属のタレント」
「なんかしたら訴訟するからね」
「めっちゃこわ」
『俺のときと同じことを言ってる···』


何度聞いてもやっぱり怖い···。


「芸能科入る為にも必要な手続きでもあるから、怒らないでよアクア」
「別に反対してない」


少し拗ねた顔をして、何が反対してないだよ···。
相変わらず過保護だなぁ。


『まだ、アイドルじゃないけど···良かったね?姉ちゃん!』
「うん!」


ついに姉ちゃんも芸能界入りかぁ。
ママみたいなアイドルになるんだろうなぁ。

第12話→←第10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
163人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。