第10話 ページ11
「「スカウトされた!?」」
「そう!いわゆる地下アイドルなんだけどね!」
『へー、良かったじゃん姉ちゃん』
オーディションの落選で最近落ち込んでた姉ちゃんが元気そうに言った。
「これって運命だと思うの!!前々から地下アイドルのメンバー募集とか眺めてたんだけど、ママはスカウトでアイドルに、トワはスカウトがきっかけでモデルになったでしょ?やっぱ導かれてると思わない!?」
『···確かに?』
「それ本当にアイドルグループ?」
「なんか怪しい仕事じゃなくて?」
「そんなんじゃないし!」
俺のときと同じで母さんと兄ちゃんは良い顔をしない。
『ユーチューブに動画あるし、怪しくはないみたいだけど』
ユーチューブの動画をみんなで観る。
やっぱりママって凄かったんだな。
ママは、もっとずっと眩しかった。
「あるにはあるみたいだな」
「だから言ってるじゃん!」
「どういう契約かちゃんと確認してる?」
「今度ライブ見させてくれるっていうから、この後契約とか結ぶみたい!」
「ふーん」
「楽しみだなぁ···」
姉ちゃんがアイドルになるのは良いけど、このアイドルグループで大丈夫かな?
事務所の管理、杜撰そうだなぁ。
···ちょっと調べてみようかな?
俺は今、撮影が終わって家に帰る途中だ。
最近、撮影がドンドン入ってくるから疲れが取れてない。
早くご飯食べて、早く寝たい。
あーでも、事務所に1回顔出さないとなぁ。
事務所に入ろうと扉の前に立つと、中に人がいて、会話してるのが聞こえた。
母さんと兄ちゃん···もう1人は誰だ?
「ららちゃんは今、イリプって事務所で活動してるんだよね」
「はい!」
イリプ···ららちゃん···。
姉ちゃんがスカウトされたグループのメンバーの1人じゃなかったけ···?
なんでここに??
「ウチはそこより良い条件を出したいと思う」
「今······どういう感じの条件で働いてるの?」
···兄ちゃんが1枚噛んでる。
姉ちゃんがスカウトされたグループの実状を探ろうとしてるってとこかな?
本当に兄ちゃんって過保護だよねぇ。
まぁ俺もスカウトしてきた事務所のことは調べてみようとは思ってたし、この件は兄ちゃんに任せよう。
それにしても、
『事務所に入りたい···』
···俺ってなんで毎回タイミング悪いのかな!?
早く話終わんないかな···。
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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時