烏丸京介が笑わない理由

5話 ページ7

Aside

貴「ねえ迅さん、京介とかレイジさんとか、来てもらったほうがいい？」

私は迅さんに尋ねる。

迅「じゃあ頼むよ。それまで、俺と宇佐美と3人で説明してるから。」
貴「りょーかい！」

私はリビングを出て、2人の部屋に向かった。


レイジさんの部屋の前。

コンコン。

貴「レイジさーん。迅さんが新入り3人連れてきたんで、リビング来てくださーい。」

ガチャ、とドアが開いた。

レ「わざわざありがとな、A。」

レイジさんは私の頭にポン、と手を置いてからリビングに向かって行った。

貴「はーい。」

レイジさんの背中に声を掛ける。


京介の部屋の前。

コンコン。

貴「京介、迅さんが新入り連れてきたから、リビング来てーって。」

……………。

あれ、反応がない。

貴「京介？」

……………。

貴「入るよ？」

鍵が開いていたから、ドアを開ける。

貴「京介ー？って、あれ、寝てるの？」

京介はベッドの上に居る。
近づいてみる。

貴「………寝てる。」

寝顔、久しぶりに見たな。
……寝顔は全く変わっていないのに、京介は変わっちゃったな。

………いつからだっけ、京介がこんなにも笑わなくなったのは。

貴「…………きょーすけ！」

私は京介を起こす。

烏「………ん…。………A、か。………煩い。」
貴「迅さんが新入り連れてきたから、リビング来てーって。」
烏「………ん、わかった。」

京介は欠伸をする。

貴「先行ってるよ？」
烏「うん。」

こいつ、寝ぼけてる。
何時もの京介じゃないよ？←
素直すぎるだろ……。

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