友達の好きな人は【まふまふ】 (ページ4)

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３話ページ4

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A side

？「ほんとに、諦めるの？」

「一ノ瀬くん……もういいの、諦めたから」

そう言うと、私の目から溢れだす何か

そ「ならなんで、泣いてるの」

「泣いてないよ、これは違う」

そ「泣くくらいならなんで努力しないの？」

「…努力？」

そ「振り向かせればいいじゃん」

「無理だよ、そんなの」

そ「最初から決めつけてれば無理でしょ、そんなの」

「っ…努力したって報われない。芽依はまふくんが好き、まふくんも芽依が好き。２人は両想いなの、私が邪魔しちゃいけないの。これが、現実なの」

そ「…なんだ、ちゃんと言えるじゃん」

「へ…？」

そ「いつも大人しくて、自分を隠して、人に言われたこととか断ったりしないから、俺があーやって言っても、はいわかりました。って言うと思った」

「私だって、言うときは言うよ、？」

そ「うん、じゃあその言うときにまふに気持ち伝えたら？お前の方が先に好きだったんだろ？」

「どっちが先に好きになったかなんて関係ない、お互いがお互いを好きになって初めて恋が実るんだよ。だから私はもう実らないの」

そ「実っても実らなくても、気持ち伝えないで終わりにするのは違うだろ？」

「っ…それは、そうだけど…」

そ「なら伝えろよ、Aの気持ち。お前は逃げてるだけ、大事なものを失うかもしれない恐怖から。泣きたくなったら泣けばいい、我慢する必要ないよ」

「まだ…まだ泣かない。フられてから泣く
だから、そのときは、一ノ瀬くんが慰めてよ、」

そ「あたりまえじゃん。頑張れ」

「うん、ありがとう」

そ「ん」

そう言って一ノ瀬くんは私の頭を雑にわしゃわしゃしてから去っていく

「……気持ちだけ、伝えてみようかな、」

一ノ瀬くんのおかげで少し勇気が持てたよ

髪の毛はぐしゃぐしゃになったけど、←

ありがとう

遠く離れた私より何倍も大きい背中に小さく呟いて

その日は

いつものモヤモヤした気持ちじゃなくて

少しスッキリした気持ちで帰った

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不定期更新でごめんなさい…