ポートマフィアの白衣の悪魔

人を殺して死ねよとて 二 ページ11

中「おい……起きろ！」

そんな声が聞こえて体を起こす

目の前を見ると黒い帽子がチャームポイントの

『中也くんか……お久しぶり』

中「ああ、久し振りに帰ったら手前はぐっすり医務室用のベッドで寝てるわ太宰は居るは……ったく」

『ああ……鏡花ちゃんが拾ってきてくれたよ』

中「要らんもん拾って来させるな」

そう言って中也くんがスチールに腰掛ける

中「ぐっすりお眠りだったけど、もし俺じゃなくて敵だったらどうすんだ？」

『え、メスで首を搔き切りますけど』

中「年々首領に似てきたな」

そう言われて懐からメスを取り出せば溜息を吐かれる

中「で？時間はいいのか？先刻芥川が“Aさんにも来て欲しいのですがお眠りのようなので……”って言ってたぞ？」

『……あ、そうだった、芥川くんと人虎、鏡花ちゃんを連れ戻さなくちゃいけないんだった……姐さんの為にね』

中「人虎はまだしも鏡花は裏切り者じゃねぇのか？」

『才能だよ。あの才能はポートマフィアに必要。敵に回すよりかは一度裏切られても洗脳すればいい』

そう言えば中也くんもニヤリと笑う

中「手前お得意の洗脳か。ありゃ面白ェ」

『そう？どうせなら拷問でも良いんだけどね。ほら、僕の異能って中々死ねないでしょ？』

そう言えば頷かれる

中「あー、あと首領が“もし、君と芥川君に何か負傷があれば、その時は覚悟しておいておくれ”だとよ。何のことだ？」

『……樋口ちゃんだよ。彼女の挽回のために今回は僕が行くんだ』

中「随分肩持つじゃねェか。珍しい」

『彼女は一生懸命頑張ってるんだよ。芥川くんの為に。よく話しを聞くから』

そう言って準備をする

『兎に角、中也くんは太宰くんに踊らされないようにね』

中「はん、今回は嫌がらせに行くんだよ」

そう言ってお互い別々の方向へ行った

芥「Aさん！では行きましょう」

『ああ』

そう言ってトラックに乗りこむ

今回は、真面目にしておこう

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