第35話続 ページ14
そうよ……この子はずっと
他者を殺す時のみ、桔梗は強者だ。マフィアでは、人を殺さねば、無価値
雪奈は芥川が云っていた事を思い出していました。
「謝らないで。私……頑張るから」
法廷の入口にて
「……入れない?」
「許可が必要です。そこの手続書類に記入して、受理まで待って下さい」
「……私は、探偵社員。これを届けに」
「どのような件でも同じです」
「……約束の時間が」
「規則ですから」
桔梗は警備員さんに、証拠品を見せましたが警備員さんは、ピシャリと云いました。桔梗は少し殺気立ちました。そして、雪奈と連絡を取り、来てもらいました。
「どうも連絡の行き違いみたいね。あの警備員さんを何とかしないとね」
「じゃあ……消す?」
「コラッ探偵社はそう云う仕事の進め方は、しないわよ」
桔梗は真顔で云いました。そんな桔梗を見て、雪奈は一抹の不安を覚えました。
「私が教わった事は……まず、色仕掛けで人目の無い場所に誘い込んで、ぐさりと殺る」
「えっと……善い悪い以前の問題ね。計画の最初から無理が有るわよ。後、それはもう、忘れなさい」
桔梗は少々、着物をはだけさせて云いました。雪奈は止めましたが、心配はつきません。すると、誰かが歩いて来る音が聞こえました。暫くすると、判事さんの姿が見えました。桔梗が判事さんを呼びましたが気付かれず、判事さんはエレベーターに乗って行ってしまいました。桔梗は、呆然としてしまいました。
「……探偵社員は諦めない」
裏口にて
「だ……大丈夫、よね?」
「これでも、元暗殺者だよ。潜入の伎倆(わざ)は叩き込まれてる」
雪奈は不安げに周囲を見渡し、桔梗はピッキングで裏口を開けています。
「確かに、時間もあまり無いし、他の方法は見当たらなさそうだけど……」
「任務に失敗すれば、マフィアでは生きていけなかった。この位の施設、何でもない」
ガチャンと扉が開く音がしました。
「大丈夫、必ず仕留めてくる(バタン)」
「……ん?仕留め、る?」
そういって、桔梗は入っていきました。残った雪奈はあれ?と疑問が浮かんでいました。
法廷内にて
中に入った桔梗は、辺りを警戒しながら進みます。その時、ふと掃除用具に目が止まりました。そして、桔梗は清掃員に扮し、判事の部屋に向かいます。途中、警備員さんに話しかけました。
「あの、判事から、連絡が有って部屋の清掃に」
「この時間なら、まだ部屋だな。二階のあちら側の突き当たりだ」
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香蓮(プロフ) - 時雨さん» 返信が遅れ、すみません。鬼灯様は私も読んでいるので、ぶっ混んで見ました。有難うございます。此からも宜しくお願いします! (2017年10月20日 23時) (レス) id: cd4a112f1d (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 鬼灯ネタああああああっ!面白いです(*´-`)頑張ってください! (2017年6月18日 22時) (レス) id: 0b0c816585 (このIDを非表示/違反報告)
香蓮(プロフ) - 遊兎さん» 有難う御座います!更新頑張りますね。楽しみに待ってってください。 (2017年5月22日 21時) (レス) id: 622d8c59e3 (このIDを非表示/違反報告)
遊兎 - 面白かったです!!一気読みしちゃいました(*^^*)更新頑張って下さい!楽しみに待ってます(*´ω`*) (2017年5月22日 21時) (レス) id: 214e30e491 (このIDを非表示/違反報告)
香蓮(プロフ) - 三波葵さん» 有難う御座います。楽しみに待ってってください。うちの芥川は、原作よりちょびっと、丸くなっているので、そう思って頂けて嬉しいです。 (2017年5月20日 18時) (レス) id: 622d8c59e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香蓮 | 作者ホームページ:http://霧屋蘭斗、霧屋2016
作成日時:2017年4月1日 1時