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...
朝起きると 、 普通通り の ゆうと 。
やっぱり 、 昨日 のは 寝言 だったんだ … 。
そう 思うと 、 なんか 悲しくなってくる 。
キッチン に 立つ ゆうと に 近づく 。
「 あぁ − 、 危ない危ない 。 俺 、 今 包丁 持ってるから … 」
「 あ …… ごめん 。 」
構ってもらいたい 衝動 で 、 腰 あたり に 抱きついた 。
でも それは やりすぎ で 。 俺 は 危うく 、 ゆうと に 殺されかけた 。
「 もう 、 なんか 有ったら 、 呼んでね ？ 」
「 あ …… ぅ … 」
後ずさって 、 ぼふって ソファ に 座る 。
馬鹿 だ 俺 。 一体 、 何 が したかった … 。
がしがし 髪 を 掻く 。
「 どしたの ？ 」
「 へへっ 、 何でもない 。 すみません 」
ゆうと は 首 を 傾げて 、 俺 を ガン見 してくる 。
「 …… 伊野ちゃん 。 」
「 あ 、 俺 。 今日 帰るね 。 お邪魔 でしょ ？ 俺 が いたら さ … 」
「 いや 、 そーじゃなくてさ …… 。 」
「 …… ？ 」
「 逆 に 泊まっててほしい 。 ひとり は 慣れてる って 言われがちだけど 、 やっぱ 応えるっていうか
それに 、 伊野ちゃん いない 夜 は …… 寂しい って いうか … まぁ そーなんだけど …… 」
あわあわ 、 早口 で 喋る ゆうと が
可愛くて 可笑しかった から 、 思いっ切り 吹いてしまった 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2015年12月19日 16時
